2024 年 5月 7日 (火)
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韓国・現代自動車が狙う「レベル3」の本格的自動運転

(写真=現代自動車・起亜提供)(c)news1

自動運転技術をめぐる競争が進み、韓国各社もより高いレベルの自動運転の実現を目指して開発を進めている。

国際自動車技術協会は自動運転車の技術水準を6段階(レベル0~5)に分類している。このうち、車線と間隔を自動で維持するなど「ドライバー補助」とされる「レベル2」についてはほとんどのメーカーが商用化を実現し、開発競争は「レベル3以上」で進められている。

レベル3~5では、ドライバーの介入が最小限となるため、業界は、このレベルを「本格的な自動運転車」と位置付ける。自動運転システムに欠かせないプロセッサーの量産化が今年始まるため「レベル3」が大きく普及するとみられる。

韓国・現代自動車グループは「レベル3超え」を狙っている。現代自動車グループに属する起亜自動車の電気自動車新車EV9とジェネシス年式変更モデルG90に「レベル3」の自動運転技術を搭載する予定だ。

レベル3の商用化とは別に、ドライバーの介入がほとんど必要ない「レベル4」の開発も続いている。現代自動車の子会社モーショナルは昨年、「レベル4」自動運転に基づくタクシー事業を米ラスベガスでテスト運営している。

ただ、まだ自動運転技術に対する不安は少なくない。先月、米カリフォルニアではテスラが消防車に衝突し、ドライバーが死亡する事故が発生した。米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は事故当時、自動運転システムの影響について調査している。

韓国・国民大学電子工学部のチョン・グミン教授は「自動運転の安全性を高めることが一つの主要課題になる。これからレベル4で都心の一定地域を走行する事例も多くなる」と展望した。

(c)news1

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