2024 年 5月 19日 (日)
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韓国・主要大学「無専攻」選抜の人員確定…小規模・不人気学科に残る懸念

2024学年度随時募集論述考査があったソウル東大門区のある大学(c)news1

ソウルの主要大学が高校3年生の2025学年度の入試における「無専攻(専攻自主選択制)選抜定員」を確定した。大部分の大学は大規模学科中心に定員を確保する方式で定員を定めたが、小規模・不人気学科の受験についての不安が依然として残っている。

韓国教育省は1月30日、「2024年大学革新支援事業及び国立大学育成事業基本計画」を発表した。そこで大学が専攻区分なしに新入生を選抜し、2年生になる時に専攻を選択させる「無専攻」人員を一定比率以上選抜する場合、インセンティブとして成果評価で加点するとした。

自由専攻学部のように無専攻で選抜した後、大学内のすべての専攻を選択できる類型1と、系列または学部単位で募集する類型2の比率を合わせて「母数」(全体の募集人員から保健医療・師範系列人員を除いた数、芸術・宗教系列は大学別に自主的に除外)の25%以上であれば評価点数で10点加点する。類型1と2を合わせて最低5%以上でなければ、4点の加点を受けることができない。

成均館(ソンギュングァン)大学は類型1で計280人を選抜することにした。人文社会系列など人員が多い「大系列」定員を5%ずつ選抜し、経営学科とソフトウェア融合学科など「その他学科」で5~15%ずつ選抜して定員を確保した。

慶煕(キョンヒ)大学は類型1で、ソウルキャンパスで165人、国際キャンパスで241人を選抜し、計406人を無専攻として選ぶことにした。定員は大規模学科を中心に選抜した。慶煕大関係者は「小規模学科を保護するために学生の選好度が高い学科を中心に定員を確保した」と話した。

韓国外国語大は母数比選抜比率が26%で最も高い。ソウルキャンパスとグローバルキャンパスで類型1を324人、類型2を511人選抜し、計835人を無専攻選抜する。定員は特殊言語関連学科を除いて確保した。同大学関係者は「外国語大学固有のアイデンティティを維持し、特殊戦略言語学科を保護するために定員確保から一部学科を除外した」と説明した。

高麗(コリョ)大は「自由専攻学部大学」の人員で類型1は267人、類型2は188人を選抜すると明らかにした。各学部で自主的に無専攻選抜人員を申請するようにした。

ソウル大学は、既存の自由専攻学部を拡大し、400人を無専攻選抜する案を検討すると一部で伝えられている。ただソウル大学側は「400人は事実ではなく、まだ学内で意思決定の最中」と否定した。

(c)news1

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