世界的な景気低迷のなか、大型スポーツイベントであるサッカーのワールドカップ（W杯）によって、韓国のテレビ購買需要が大きく増えた。業界では、現在のグローバル低迷状況を劇的に反転させるのは難しいという認識が広がっているものの、変化に備えて、プレミアムテレビを中心にマーケットの拡大に乗り出している。
韓国の家電量販店「電子ランド」によると、11月1～14日の2週間、テレビの売り上げは直前の2週間と比べて95％増加した。大型マート「イーマート」も10月31日～11月6日の1週間のテレビ売り上げは、直前の1週間に比べて313％増加した。
W杯を控え、家で視聴しようとする需要が生じたためと分析される。通常、W杯や五輪など大型スポーツ行事が開かれる場合、高画質テレビを新たに購入して競技を視聴しようという需要が増える。
サムスン電子・LG電子はこの期間の具体的な販売量を明らかにしなかったが、一般的な時期よりテレビ売り上げが増加したと予想される。LG電子はW杯という好材料によって、第4四半期のテレビ売り上げが前年同期比5％成長するものと予想している。
また、大信証券はサムスン電子の第4四半期のテレビ販売量が前期比20％台後半に増えるものと予想している。
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