2026 年 5月 11日 (月)
ホーム経済半導体韓国で「チップフレーション」メモリー価格3倍に…AI需要が電子製品市場を圧迫

韓国で「チップフレーション」メモリー価格3倍に…AI需要が電子製品市場を圧迫

(c)news1

父母の日や子どもの日が重なる「家庭の月」の5月にも、ソウル・龍山電子商街ではため息が深まっている。商街を訪れる客が減ったことについて、商人らは「チップフレーション」が影響していると口をそろえる。チップフレーションとは、半導体とインフレーションを組み合わせた言葉で、半導体不足によりスマートフォンやノートパソコンなど関連製品の価格が上昇する現象を指す。

家庭の月を迎えた龍山電子商街一帯では、例年に比べて客足が大きく減っている。商人らは、子どもの日当日も客を見つけるのが難しかったと嘆いた。

ここで組み立てPCやノートパソコンなどを販売する50代の店主は「今年は特にひどいようだ」とし、「家庭の月特需のようなものはまったくない。子どもの日にも客がほとんどいなかった」と話した。

ゲーム機とゲームソフトを販売する店主も「今年は特にひどい。子どもの日に客がまったくおらず、午後5時半ごろ早めに帰った」とし、「昔は本当にすごかった。私たちは子どもの日の商売で1年分を稼ぐと言うほどだったが、今は深刻どころではない」とため息をついた。

別の商人も「子どもの日特需のようなものはまったくなかった。むしろ祝日なので休んだ店が多かった」と首を横に振った。

商人らは、メモリー価格の上昇などチップフレーションの影響が大きいと説明した。最近のチップフレーションは、人工知能(AI)などビッグテック企業の半導体需要がけん引している。

組み立てPCを扱う店主は「16ギガバイトのメモリーは2025年には8万ウォン(約8800円)ほどだったが、今は35万ウォン(約3万8500円)ほどで、ほぼ3倍に上がった。SSDも2倍以上になった」とし、「ケースや電源など周辺機器は大きく上がっていないが、メモリーとSSDの価格が大きく上がった」と話した。

ゲーム機販売店の店主は、1日に値上げ分が反映された「プレイステーション5」を指しながら「78万9000ウォン台(約8万6800円)だった製品が、今はほぼ94万8000ウォン(約10万4300円)になり、15万ウォン(約1万6500円)ほど上がった。チップフレーションの影響が少しある」と伝えた。

組み立てPCやモニターなどを販売する40代の店主も「メモリーのような部分の価格があまりにも大きく跳ね上がり、市場の消費心理もかなり萎縮している」とし、「価格が大きく上がったため、商品の需給も大きく減った」と説明した。

国家統計ポータルの品目別消費者物価指数によると、コンピューターの消費者物価指数は前年同月比で19.4%上昇した。4月の消費者物価指数の増加率は、全品目の中で5番目に高かった。

韓国科学技術院(KAIST)経営大学院のムン・ソンチョン教授は「AIとデータセンター分野でメモリーの物量を多く必要としている」とし、「GPUだけでなく、GPUを支えるためのメモリーとCPUがAIマシンに入るため、これらの価格が上がっている」と説明した。

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