2026 年 5月 11日 (月)
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韓国・オーダーメードスーツ店と写真館「就活客が8割減」…採用減+AI普及が影

写真は記事内容と直接関係ありません(c)NEWSIS

韓国で採用の門戸がますます狭くなり、人工知能(AI)まで急速に発達する中、直撃を受けている業界がある。かつて面接準備の定番とされたオーダーメードスーツ店と写真館だ。客足がほとんど途絶えた最近、関連業界は苦しい状況に置かれている。

採用プラットフォーム「進学社キャッチ」によると、3月時点で大企業・中堅企業の新卒採用公告は791件で、1年で約45%減少した。就職のハードルが高くなったと感じているのは求職者だけではない。市民団体「職場パワハラ119」の「AI業務影響調査」によると、会社員の半数以上にあたる52.4%が、AI導入後に採用規模が減ったと答えた。

ソウル中区で50年以上、オーダーメードスーツ店を営む75歳の店主は「1997年のIMF通貨危機の方が、むしろ今より良かった」と話した。採用規模の縮小により、最近の売り上げは20%近く減少したという。

以前は上半期の採用シーズンになると、面接前にスーツを仕立てに来る客が2桁を超えていたという。しかし最近はそもそも企業が人を採らず、IMF通貨危機を含め、2008年の金融危機の時よりも店を続けるのが厳しい状況だという。さらに2月に勃発した中東戦争により、欧州から入る原副資材の価格まで上がった。

店主は「厳しさを感じるようになってから長いが、さらに苦しくなりそうだ。まさに小商工人の受難時代と見るべきだ」と語った。

まだAIが代替できないこの店は、ましな方かもしれない。AIが本格的に役割を果たすようになった写真館では、悲鳴が上がっている。

蔚山で13年にわたり就職専門の写真館を営む52歳の店主は、全盛期に比べ予約客の3分の2が消えたという。蔚山地域の雇用が減ったことに加え、AI利用が増え、就職用写真を撮りに写真館へ来なくなったと話す。店主は「地域内の証明写真専門の写真館は、事実上姿を消した」と語った。

コンシューマーインサイトが発表した「週例生成AI利用動向調査」によると、成人10人のうち7人、75%が生成AIを利用した経験があると答えた。科学技術情報通信省の「2024インターネット利用実態調査」で、2024年基準の生成AI利用経験率が33.3%だったことと比べると、生成AIの活用が爆発的に増えていることになる。

ソウル恩平区で2007年から写真館を続ける58歳の店主も、3年前までは就職用写真のためにスーツやネクタイを用意していたという。しかし、就職用写真の客が80%以上減った今では、過去の話になった。

企業ではAI写真の使用を厳しく禁じているが、店主の目には大きな違いはない。店主は「専門家が見てようやく分かる程度」とし、「若い人たちは、わざわざ写真館に来なくても携帯電話で加工し、オンラインで提出する」と話した。この写真館は、減少した就職用写真の売り上げを、AIがまだ入り込みにくいパスポートや住民登録証など身分証用写真で補っている。

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