2024 年 5月 18日 (土)
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特殊部隊に装備・物資を空中から補給「GPS貨物落下傘」、韓国で近く戦力化

陸軍特殊戦司令部提供(c)news1

敵陣深く浸透する特殊部隊に安定的に装備・物資を空中から補給するための「衛星航法装置(GPS)貨物落下傘」が近いうちに戦力化される。

韓国防衛事業庁によると、「GPS貨物落下傘」は現在、陸軍特殊戦司令部主管で検査を進めている段階で、早ければ今月末か遅くとも来月初めには特戦司令部の部隊に引き渡される。「GPS貨物落下傘」の運用に必要な一部装備は昨年末に既に実戦配備されている。

防衛事業庁の関係者らは9月、米アリゾナ州の「ワモア」社を訪問。現地で検査を実施し、この装備の性能を確認した。事業管理会議を通じて細部納品日程と国内検査計画を協議してきた。

「GPS貨物落下傘事業」は、パラシュートに装着されたGPS装置に貨物投下位置を事前に入力し、地上で遠隔操縦することで、敵後方深くに浸透した特殊部隊に弾薬などの戦闘装備と食料などの物資を補給するためのものだ。

「GPS貨物落下傘」を使えば高重量装備を運搬できるだけでなく、高高度からの投下時にも目標に近い地点に貨物を着地させることができるなど、正確度が高いとされる。

軍当局は「GPS貨物落下傘」の戦力化が終われば、関連する作戦の遂行時に敵地域内の味方の作戦持続能力を高めることができ、防空網のある敵陣上空に航空機を直接進入させる必要がなくなり、人命被害も減らすことができると見ている。

軍当局は当初、2013年9月に事業推進基本戦略を立て、2016年末までに114台の「GPS貨物落下傘」を特戦司令部の部隊に導入する計画だった。しかし、契約を結んだA社の製品は、目標地点着地試験で満足できる結果を出せず、その後の再入札も2回不調に終わった。結局、事業の終了が今年まで延ばされた。

今回「GPS貨物落下傘」の戦力化が終われば、計画決定から17年ぶりに同事業の終止符を打つことになる。

(c)news1

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