2024 年 4月 29日 (月)
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サムスン電子、日本や欧州でファウンドリー顧客の確保へ

サムスン・ファウンドリー/SAFEフォーラムで基調演説に臨むチェ・シヨン社長(c)KOREA WAVE

韓国サムスン電子が10月17日に東京で、同19日に独ミュンヘンでそれぞれ「サムスン・ファウンドリー・フォーラム(SFF)」を開催し、日本や欧州のファウンドリー顧客の確保に乗り出す。

同社は6月と7月、米シリコンバレーとソウルで「ファウンドリー・フォーラム」と「SAFE(Samsung Advanced Foundry Ecosystem)フォーラム」を開催し、最新工程技術とビジョンを発表している。中国でも「ファウンドリー・フォーラム」をオフラインで開催する。

ファウンドリー・フォーラムでは、顧客企業に半導体工程技術と今後のロードマップを紹介すると同時に、マーケティングや顧客企業を誘致する場だ。また、サムスン電子のファウンドリー・パートナー社も参加し、技術のコラボを知らせる。

サムスン電子は2019年10月に、SAFEフォーラムを初めて開催して以来、例年の行事として進めている。

欧州には、インフィニオン、NXP、STマイクロエレクトロニクス、ボッシュなど、車両用半導体を中心に半導体顧客企業がある。これらはシステム半導体企業で、自社のファブで生産するだけでなく、かなり多くをファウンドリーに委託生産するため、主要顧客に属する。

また、日本には車両用半導体メーカーのルネサスだけでなく、ライバル会社であり協力会社でもあるソニーなどがある。昨年、日本で開催されたサムスン電子ファウンドリー・フォーラムでは、ルネサス副社長が基調演説でサムスン電子との協力を発表したりもした。

米半導体大手インテルが最近、ドイツに、世界最大の半導体ファウンドリーの台湾積体電路製造(TSMC)がドイツや日本に、それぞれファウンドリー工場を設立することを決めた背景も、こうした理由だ。

サムスン電子は日本やドイツでのファウンドリー・フォーラムでオートモーティブ工程技術を強調すると観測される。

(c)KOREA WAVE

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