2024 年 5月 5日 (日)
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すでに+15兆ウォン…K-防衛産業全盛時代

(c)news1

韓国の防衛産業界の第3四半期の受注残高が、昨年同期より15兆ウォン以上増えたことがわかった。ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、ポーランドが大量に兵器を購入したことが影響した。年末に向けてマレーシアやノルウェー、ポーランドなどで追加受注が見込まれ、今年の輸出額は200億ドルを突破しそうだ。

「韓国航空宇宙産業(KAI)」「LIGネクスワン」「現代ロテム」「ハンファ・エアロスペース」の防衛産業4社の第3四半期受注残高は昨年同期と比べて大きく増加した。KAIの受注残高は前年同期比17%増の20兆7000億ウォン、LIGネクスワンは17%増の7兆9556億ウォン、現代ロテムディフェンスソリューション部門は263%増の6兆941億ウォンだった。

ハンファ・エアロスペースはまだ第3四半期の受注残高を発表していないが、昨年より大幅に増加するものと見られる。昨年第3四半期連結基準の受注残高は31兆8977億ウォンだが、今年第2四半期には38兆3946億ウォンで大幅に増加。特に今年8月は、ポーランドとの間で3兆2000億ウォン規模のK9自走砲供給契約を締結し、受注残高を押し上げた。

背景にあるのは、世界的な国防費の上昇と兵器の需要増だ。マレーシア空軍の軽攻撃機交換事業、ノルウェー次期戦車事業などで、韓国の国産兵器の受注が有力視されているほか、ノルウェーの次期戦車事業でも現代ロテムのK2戦車が有力な候補になっている。

現代ロテムは今年1~2月、戦車事業受注のためにノルウェーの現地に出向き、K2戦車冬季試験評価を実施。ノルウェー最大規模の防衛産業業者「コングスバーグ」と協力合意書を締結するなど事業受注に向けた戦略を展開している。

ポーランドに向けては、次世代装甲車「レッドバック」を輸出する可能性が高まっている。ハンファ・エアロスペースは、レッドバックの輸出交渉を本格化。先月には現地で運転や実射の試行をし、高い評価を受けた。

今年の防衛産業輸出額は、既に170億ドルを越え、過去最多だった昨年の70億ドルを大きく上回っている。韓国国防省は130億ドル規模の輸出が、10万人の雇用創出と38兆ウォンの生産誘発効果を持つと見ている。

©MONEYTODAY

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