2024 年 5月 3日 (金)
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「韓国の出生率?回復しなければいい」…進化生物学者の発言が波紋

ユーチューブチャンネル「チェ・ジェチョンのアマゾン」キャプチャー(c)MONEYTODAY

韓国で少子化が深刻な社会問題になっているなか、進化生物学者である梨花(イファ)女子大学のチェ・ジェチョン教授が「少ない人口の国民としてどのように人間らしく生きることができるかを模索しなければならない時代が来たのではないか」と話し話題になっている。

最近、チェ教授が運営するユーチューブチャンネルには「国家消滅?私が大変なのに、それが重要ですか」というタイトルの映像がアップされた。

映像ではソウル大学心理学科のチェ・インチョル教授、コメディアンのイム・ララ氏、ペット犬訓練士のカン・ヒョンウク氏らが出演し、少子化問題に対する意見を交わした。

イム・ララ氏は「『利己的遺伝子』などの本によると、人は自分が結局、利益になるように生きるのではないか。農耕社会の時は子どもをたくさん産むと子どもたちが稲も収穫してくれて自分に役立ったが、最近は自分の体一つ健康にすることも難しく、30代までも親のもとで小遣いを受け取る若い友人も多い。悲しいが子どもが必要なくなるので、もっと出産率が減るだろう」と話した。

カン・ヒョンウク氏は「地球が収容できる人口が25億だと聞いたが、人口減少は自然発生的な現象ではないか。100年、200年後には人口が大幅に減るのではないか」と予測した。

これに対し、チェ教授は「ある意味では韓国の人々は、進化的な観点から見て驚くほど適応が上手な民族だ。子どもを産んで育てることができない状況で子どもを産む動物は、絶対に有利な環境を作り出すことはできない。状況が良くなった時に子どもを産まなければならない。私たちが一生懸命努力すれば、いつかは出産率1.8人、もっと一生懸命努力すれば2.1人という、人口の減らないレベルに出産率を回復する日が来る」としながらも「そんな日は、来ないでほしい」と話し、皆を驚かせた。

チェ教授は「全地球的に見れば、我々は今、無理に、技術によって地球が人口を収容できる能力を高めてしまった。ただ、いつまで維持できるだろうか。すべての環境問題は、究極的には多人口の問題だ。人が多すぎて起きる問題であり、実は我々は人口を減らさなければならない」と説明した。

そのうえで「韓国は世界で最も速く産児制限に成功し、アフリカや他の国に一生懸命、それを伝えた。なのに、突然、自国民の数が減ったからといって、また出生率を上げるようなことをしている。全地球的にはこれは災いだ」と指摘した。

(c)MONEYTODAY

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