2024 年 4月 27日 (土)
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「結婚祝い100万円」出したりあの手この手……韓国地方都市の減り続けた人口が増えた

全羅北道金堤市内の全景(c)news1

地方消滅の危機に直面していた人口約8万1000人の韓国全羅北道(チョルラブクド)中西部の金堤市(キムジェシ)。2000年に11万580人だった人口が減少し続け、2016年には9万人を切った。急激な出生率減少と高齢化に加え、青年層が働き口を求めて市を離れたためだ。ところが、今年1月末時点の人口は昨年同期から749人多い8万1662人になった。人口流入政策が徐々に効果を表し始めたのだ。

金堤は出生児(395人)より死亡者(1313人)が多く、918人が自然減少した。ところが青壮年層の流入で人口は増え続けている。行政安全省から人口減少地域に指定された89市・郡のうち、前年比人口が増加したのは金堤市をはじめ11カ所に過ぎず、このような傾向は異例といえる。

人口増加傾向が続いている理由の一つは人口流入政策が徐々に効果を示しているためだ。

金堤市は2019年8月に▽転入奨励金(1人当たり20万ウォン)▽引っ越し費(1世帯当たり30万ウォン)▽国籍取得者定着支援金(100万ウォン)▽就職青年定着手当て(最大1800万ウォン)――などを盛り込んだ人口政策支援条例を制定した。

このほか▽軍将兵傷害保険加入(3万ウォン~3000万ウォン)▽大学生生活安定費(学期当たり30万ウォン)支援▽結婚祝い金(1000万ウォン)支援▽出産奨励金(第一子800万ウォン~第5子以上1800万ウォン)▽多子女養育手当(第3子以上の児童は月10万ウォン)――など至れり尽くせりの支援をしている(1ウォン=約0.1円)。

10年前から取り組んでいる産業団地の造成も要因だ。地平線産業団地では今年共同住宅の入居が始まり、団地が位置する白山面の人口は1カ月で320人増えた。ほかの産業団地でも新築共同住宅への入居で持続的な人口流入が予想されている。

さらに市は今年、地方消滅対応基金140億ウォンを投入し▽営農定着統合支援ドリーム農センター建設▽夢色満たし文化空間造成▽児童アドベンチャー空間造成――など定着促進を見据えた事業を積極的に推進する。

金堤市のキム・スクヨン人口政策チーム長は「青年たちが魅力を感じられる良質の働き口と住居条件、出産養育支援をまんべんなく用意し、活力あふれる地域に変化したい。今後もオーダーメード型政策推進に最善を尽くす」と話した。

(c)news1

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