2026 年 4月 29日 (水)
ホーム国際「注文あれど原料がない」…原油高で需要激増、それでも悲鳴を上げる韓国の再生プラスチック業者

「注文あれど原料がない」…原油高で需要激増、それでも悲鳴を上げる韓国の再生プラスチック業者

廃プラスチックの再加工工程=白山ポリマー提供(c)news1

中東戦争の長期化で原油高が続き、韓国でナフサなど原料の調達難も深刻化する中、廃プラスチックと廃食用油が代替原料として注目を集めている。だが現場では、再生需要の急増によって廃棄物の確保が難しくなり、買い取り費用まで上昇し、売り上げ拡大より原価負担の重さを訴える声が強まっている。

業界によると、プラスチック原料であるナフサ価格の上昇に伴い、再生プラスチックの需要は急速に増えている。石油由来の新規原料の確保が難しくなる中、企業が再生原料を先回りして押さえようとしているためだ。

廃プラスチックを再生する中小企業は、需要増自体は歓迎しながらも、実際の採算は期待ほど改善していないと口をそろえる。

廃プラスチックは、家庭や産業現場から出たプラスチックを選別、粉砕、洗浄、乾燥などの工程を経て、ペレット状の原料へ再加工する。このペレットはポリエチレンやポリプロピレンなど各種プラスチック製品の基礎素材となり、建材や電線管、生活用品などに再利用される。

廃プラスチック再生事業を手がける白山ポリマーの関係者は、戦争の長期化で新規原料の需給が厳しくなり、再生製品を前もって確保しようとする需要が増えたと話した。保有していた在庫がほぼなくなるほど、注文は途切れず入っているという。

ただ、その一方で、売り上げは増えても原材料の仕入れ価格も一緒に上がり、利益は減ったと打ち明けた。廃プラスチックの買い取り単価が8~10%近く上昇し、負担が大きくなったという。

別の業界関係者も、注文は入り続けるが原料を確保できず、数量を合わせるのが難しい状況だと説明した。需要は増えても、むしろ対応は簡単ではないとしている。

廃食用油業界の事情も大きくは変わらない。廃食用油は水質や土壌汚染を防ぐため厳格に管理される資源だが、最近はバイオディーゼルや持続可能航空燃料(SAF)など環境対応燃料の中核原料として使われ、需要が急増している。

回収された廃食用油は専門施設で保管された後、精製と加工を経て、軽油に混ぜるバイオディーゼルへ生まれ変わる。最近では、製油会社がバイオディーゼルだけでなく、SAFや水素化植物油(HVO)の生産にも使い始め、産業上の価値が高まっている。

ただ、廃食用油は発生量そのものに限りがあり、回収と管理の工程も複雑で、供給拡大には限界がある。排出時点や量、回収履歴などを体系的に管理しなければならず、運営費も軽くない。

京畿道北部で廃食用油回収事業を営む関係者は、廃食用油は単純に集めて使うものではなく、精密な管理と精製工程が必要だと説明した。需要は増えているが、原料確保と処理費用の負担も同時に重くなっているという。

さらに、需要拡大がそのまま収益改善に結び付く構造ではないとも指摘した。原料確保競争と費用上昇が同時に進み、中小業者の負担は一段と大きくなっているという。

このように、廃プラスチックと廃食用油は高止まりする原油価格の中で代替資源として脚光を浴びているが、中小企業にとっては、原料確保競争とコスト上昇が同時進行する構図となっている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular