2026 年 6月 26日 (金)
ホーム社会「国民を相手に威嚇か」敗戦1時間後の強硬告訴宣言にファン猛反発…正当な批判とネット中傷の狭間で揺れる韓国W杯

「国民を相手に威嚇か」敗戦1時間後の強硬告訴宣言にファン猛反発…正当な批判とネット中傷の狭間で揺れる韓国W杯

ソル・ヨンウのインスタグラム(c)news1

サッカー・ワールドカップ(W杯)の試合直後、選手がSNSの誹謗中傷に法的措置を予告したことをめぐり、韓国で激しい論争が起きている。対象となったDFソル・ヨンウへの悪質な攻撃は看過できない問題である一方、チームが低調な内容で敗れ、大会がまだ続いている最中の「告訴宣言」だったためだ。ネット中傷という深刻な問題への対策が、発表のタイミングの悪さによって、かえって「国民への威嚇」や「責任転嫁」と受け止められ、ファンの猛反発を招く皮肉な事態となっている。

ソル・ヨンウは25日の南アフリカ戦の終了から約1時間後、自身のSNSに公式声明を投稿した。声明では「競技力に対する意見や評価はスポーツの一部であり、建設的な批判は重要な要素」と理解を示しつつも、一部のコメントやメッセージに暴言、人身攻撃、名誉毀損、虚偽事実の流布などが含まれ、「健全な意見表明の範囲を逸脱している」と指摘した。

さらに、「こうした行為は選手本人だけでなく、家族や周囲にも深刻な被害をもたらす可能性がある」と強調。「健全に応援してくれる多くのファンの空間まで傷つける」とした上で、悪意のある誹謗中傷などの違法行為については「善処することなく強硬に対応する」と、告訴を含めた法的措置を辞さない構えを見せた。

近年、スポーツ選手に対するSNSでの深刻な誹謗中傷は世界的に問題視されており、法的な対抗手段を講じること自体は正当な権利と言える。しかし、今回物議を醸しているのはその「タイミング」と「姿勢」だ。

韓国代表が低調な試合内容で敗れた直後であり、かつW杯の予選突破や敗退がまだ確定していない重要な局面での発表に対し、ネット上では厳しい意見が飛び交っている。ファンからは「まだW杯が進行中なのに、国民を相手に告訴を宣言するなんて前代未聞だ」「試合終了後すぐに投稿するとはタイミングが最悪。オーバーラップより告訴の告知の方が速い」「不甲斐ない試合を見せた直後に、最初にやることがこれなのか」といった声が上がった。

また、正当な批判と中傷の線引きを曖昧にしたまま法的措置をちらつかせたことへの反発も強い。「暴言や人身攻撃は間違っているが、競技力が低かったという評価まで止めることはできない」「サッカー選手に『下手だった』と言うことが名誉毀損になるのか」といった疑問や、「代表チームと国民の士気を下げる行為にしかならない」など、チームの主軸としての自覚を問う指摘が後を絶たない状況だ。

(c)news1

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