2026 年 5月 14日 (木)
ホーム社会「なぜ遠くへ行って児童を車酔いさせるのか」…韓国・現場学習を「恐怖」に変えた保護者クレームの数々

「なぜ遠くへ行って児童を車酔いさせるのか」…韓国・現場学習を「恐怖」に変えた保護者クレームの数々

小学校教員労働組合の公式ユーチューブより(c)news1

韓国で、現場体験学習をめぐる教師の負担と保護者からの苦情問題が再び注目を集めている。ある小学校教師が「児童のために行く現場学習が、今では怖い」と訴えた動画は、公開から3日で500万回を超える再生数を記録した。

教育界によると、小学校教員労働組合の公式ユーチューブチャンネルに掲載された「教師たちが現場体験学習を避ける本当の理由」というショート動画は、11日午後時点で再生数533万回を超えた。

この動画は、7日にソウル永登浦区で教育省主催により開かれた「安全な現場体験学習のための教育共同体懇談会」で出た発言を再構成したものだ。

動画の中で、カン・ソクチョ小学校教員労組委員長は「現場体験学習は必須ではない。教師たちが児童と多様な経験をするため、自発的に運営しているものだ」と切り出した。

続けて「私は1年に現場学習へ8回ずつ行っていた教師だ」とし、「児童たちともっと多くを学びたかったが、2年前から現場学習をボイコットしている」と明らかにした。

カン委員長は、現場体験学習の過程で繰り返される保護者からの苦情を代表的な負担要因に挙げた。

「現場学習に行く前日、『この児童と仲が良いので、この児童とペアにしてほしい』とか、『なぜ遠くへ行って児童を車酔いさせるのか』といった苦情が入る」と説明した。

また「児童の写真を200枚以上撮っても、『なぜうちの子は5枚しか写っていないのか』『表情がなぜ良くないのか』という苦情を受ける」と吐露した。

カン委員長は懇談会の場で、教育省と保護者に向け「こうした苦情を解決してくれるのか」と問いかけ、「保護者もこれ以上、無分別な苦情を出さないと言えるのか」と反問した。

カン委員長は、2022年に江原道束草で発生した小学生死亡事故にも言及した。当時、体験学習を引率していた教師は業務上過失の疑いで裁判にかけられ、禁錮刑の宣告猶予判決を受けた。

カン委員長は「同僚教師が有罪判決を受けた日付まで覚えている」とし、「このような状況で、教師たちがどうして安心して現場学習に行けるのか」と述べた。

最後に「現場体験学習を強制的に求めるのではなく、教師たちが安全に運営できる環境から整えてほしい」と訴えた。

(c)news1

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