韓国のスキンケアブランドがアマゾンUSで急速に売り上げを伸ばしている。特に「Dear Klairs」の製品「Midnight Blue Youth Activating Drop（Blue Drop）」は、口コミで国内外の人気を集め、現在43カ国で販売されるグローバルヒット商品となった。
「Dear Klairs」は2013年に本格的に海外進出を開始し、アマゾンUSで多数のベストセラーを生み出している。「Freshly Juiced Vitamin Drop」は1万件以上のレビューを獲得し、「Midnight Blue Calming Cream」も安定した人気を誇る。韓国国内では知名度が低かったが、海外での評判が逆輸入される形で国内でも注目を集めた。
同ブランドを展開するWishcompanyは、売り上げの約80％を海外で得ており、日本、米国、欧州、東南アジアなど60カ国に進出している。2023年には前年比30％増の720億ウォン（約79.1億円）を売り上げ、創業以来最高の業績を記録した。
アマゾンでのランキング上位には他にも多くのKビューティブランドがランクインしている。スキンケアブランド「SKIN1004」は、今年第3四半期の売り上げが828億ウォン（約91.1億円）となり、前年同期比で約399％増加。同期間の営業利益は前年比1550％増となる226億ウォン（約24.8億円）に達した。
また、ブランド「朝鮮美人」の「澄んだ米サンクリーム」は、伝統的な韓国の美容法にインスパイアされ、米と穀物発酵エキスを使用した製品。TikTokを通じて米国の若年層に広まり、アマゾンのブラックフライデー期間中、サンクリーム部門で2年連続1位を記録した。
さらに「SKIN1004」の「Madagascar Centella Light Cleansing Oil」は、TikTokの人気を受け、今年第3四半期にアマゾンのクレンジングカテゴリーで1位を獲得。その他の製品もランキング上昇を果たしている。
「SKIN1004」はオンライン市場だけでなく、米大手オフプライス小売業者TJXやULTAの全653店舗に進出しており、今年第1四半期にはディスカウント百貨店チェーン「ターゲット」1600店舗、「コストコ」400店舗への展開を予定している。さらに、ニューヨークに大型フラッグシップストアを開設する計画も進めている。
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