2026 年 6月 11日 (木)
ホームライフスタイル「コスパ」から「憧れ」へ…外国人観光客の美容消費が2年で2.4倍、韓国で今起きている“クアンク”旋風

「コスパ」から「憧れ」へ…外国人観光客の美容消費が2年で2.4倍、韓国で今起きている“クアンク”旋風

16日午後、ソウル中区明洞の通りを歩く外国人観光客(c)MONEYTODAY

外国人のKスタイルへの憧れは一時的な現象ではない。韓国を訪れる外国人の間で、新たな観光トレンドとして浮上している。20~30代のKファッショントレンドである「クアンク」スタイルの服を着て、韓国人のように日常を楽しもうと都市部のカフェや公園を訪れている。

「クアンク」は「着飾ったようで着飾っていない」という、自然なこなれ感を指す韓国語の略語だ。インスタグラムやTikTokには「Kビューティー」「Kヘア」というハッシュタグとともに、美容のビフォーアフターを比べた動画が毎日数千件以上投稿されている。KビューティーとKファッションが、いまや各国の人々に「トレンディーで洗練されている」と受け止められていることを示している。

韓国のビューティー・ファッション企業が、これまで未開拓だった米国や欧州市場に積極的に進出しようとしているのもこのためだ。業界関係者は「海外で好評を得ているKビューティー製品は、もはやコストパフォーマンスよりも、品質が優れ、洗練された韓国スタイルを演出できるという理由で現地消費者に選ばれている」と説明した。

外国人の韓国内消費支出の変化を見ても、こうした流れは明確だ。韓国観光公社データラボによると、2025年に外国人観光客が韓国全土で支出したビューティー消費額は8434億ウォン(約928億円)で、2024年の6091億ウォン(約670億円)から38.5%増えた。2年前の2023年の支出額3472億ウォン(約382億円)と比べると、2年で2.4倍に増加した。

2026年1~4月のビューティー消費額は3兆1103億ウォン(約3421億円)で、2025年に記録した過去最高額を更新しそうだ。ソウルはもちろん、新興観光地として浮上した釜山地域でも、最近2年間で外国人のビューティー、医療観光関連の消費額が約2倍に増えた。

Kビューティーブームを背景に、化粧品は消費財の中で輸出額が最も多かった食品も上回った。産業通商省によると、5月までの化粧品累計輸出額は56億ドル(約8680億円、約8兆7300億ウォン)で、農水産食品の輸出額54億ドル(約8370億円、約8兆4200億ウォン)を超えた。

外国人はグループ「BTS(防弾少年団)」の音楽を聴いたり、「イカゲーム」を見たりしてKコンテンツを消費する段階を超え、韓国人の日常や遊びをまねながら文化的な共感を得ようとする消費パターンに変わっている。実際に、ショッピングモールや市中心部に設置された「人生4カット」などの即席写真館や、聖水洞のポップアップストア巡りは、外国人が韓国観光で必ず体験する遊び文化になっている。

海外の著名人による韓国訪問や文化交流も、Kコンテンツのソフトパワー競争力をさらに高める触媒になっている。時価総額世界トップ企業エヌビディアの創業者であるジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が2025年10月、15年ぶりに韓国を訪れ、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長、現代自動車グループのチョン・ウィソン(鄭義宣)会長とソウル市内のチキン店で「チメク」会合を開いたことが代表例だ。

ジェンスン・フアンCEOは7カ月後の今月5日にも再び韓国を訪れ、SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長、LGグループのク・グァンモ(具光謨)会長らと、韓国人の代表的な食文化であるサムギョプサルとソメク(焼酎とビールを混ぜた酒)を楽しんだ。どんな広報物よりも、外国人にKブランドの競争力を印象づける場面だった。

(c)MONEYTODAY

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