韓国釜山で6月30日にあった美術系バラエティ番組の撮影中、プロデューサー級スタッフが放送作家の首を絞める事件が発生した。全国言論労働組合放送作家支部と韓国の労働問題支援団体「韓国メディア労働人権センター」がこのほど明らかにした。
事件当時、被害に遭った放送作家は、メイン作家を怒鳴りつける当該スタッフを制止しようとした際、逆にそのスタッフから首を絞められた。現場には他のスタッフや一般の出演者もおり、目撃者が多数いたという。
その後、作家陣6人が制作側に対応を求めたが、制作会社は7月9日に彼らを全員解雇する措置を取った。
さらに制作会社は作家たちへの解雇後も賃金を支払っていないことが指摘されている。
同センターは「バラエティ業界における労働環境は極めて劣悪であり、今年センターに寄せられた9つの番組で80人以上のスタッフに対し約6億ウォン(約6600万円)の未払い賃金が発生している」と問題提起した。
同センターはまた「多くの労働者が契約書なしで働かされ、労働時間の不規則さを理由に労働法の保護を受けられていない現実がある」と指摘した。
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