2024 年 11月 26日 (火)
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賢くなったAI、「スマートグラス」を蘇らせるか…韓国サムスンも参入

グーグルのYoutubeより(c)MONEYTODAY

生成型AI(人工知能)がスマートフォン全盛時代の終焉を告げるだろうか。かつてグーグルの失敗作とされた「グラス」が新たに公開される可能性が出てきた。韓国サムスン電子や米半導体大手クアルコムとの「XR(拡張現実)機器」同盟を予告したグーグルの作品が「グーグルグラス」新製品として実現するという話だ。また、メタなどグローバルビッグテックも、グラスをはじめとする新たなフォームファクタ機器でAIサービスを実現する見通しだ。

米ブルームバーグ通信などによると、グーグルの「年例開発者会議(I/O2024)」で公開された「プロジェクトアストラ(Project Astra)」関連のデモ映像に、グラスが登場した。アストラはカメラが向かった事物を認知し、音声コマンドに適切な応答を出すことができるAI秘書だ。

特にグーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEO(最高経営者)はブルームバーグなどのインタビューで「アストラは、携帯電話でも驚くほど機能するが、このシステムが完全に開発されれば、他のフォームファクターも必要になるだろう。私の考えではグラスは当然だろう」と話した。

I/Oにサプライズ訪問したグーグルの共同創業者セルゲイ・ブリン氏も、米国ITメディアCNETなどとのインタビューで、アストラの利用のためには「ウェアラブルなものが、より理想的なハードウェア」と話した。

グーグルは2011年、AR(拡張現実)デバイスグーグルクラスを公開し、翌年発売を予告したが、ついに公式的な事業化は不発に終わった経緯がある。グーグルだけでなくアマゾン、マジックリップ、スナップなどもスマートグラスを公開したものの、普及はしなかった。使用に適した重量の実現、バッテリーと発熱問題、さらにプライバシー侵害騒ぎなどが問題点として指摘された。

この日、セルゲイ・ブリン氏も「残念ながら、グラス開発の時期を間違えた」としながらも、フォームファクターでは「素晴らしかった」と悔しさをにじませた。

一方、AI技術の発展で状況が変わった。すでにクラウド接続の不要なオンデバイスAIスマートフォンが発売されているため、新たなフォームファクターの機器で実現できるAI性能が検証されている。

この過程でサムスン電子の役割も期待される。サムスンはグーグル・クアルコムとの「三角同盟」を土台に、XR機器発売を予告した経緯がある。これに伴い、サムスン電子MX(モバイル経験)事業部はXR機器の生産を担当し、クアルコムはARグラス専用チップセット「スナップドラゴンAR」を供給し、グーグルのAI秘書アストラが搭載されるという分析が出ている。

(c)MONEYTODAY

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