
2度の盲腸手術をした末に人工肛門を着けることになった男性の妻が、病院の責任を追及したものの「責任を負えない」と言われた――こんな話が韓国のオンラインコミュニティ「ボベドリーム」に投稿された。妻は「手術が遅れ、その後も経過が良くない。夫は大変な日々を送っている」と嘆いた。
投稿によると、夫は腹痛が数日間治らないことから病院へ行った。CT検査の結果、急性虫垂炎とされたが、医師は「手術より抗生剤の治療をして1カ月後に手術するか決めよう」と言ったという。
入院して抗生剤治療をしていたところ、真夜中に妻へ連絡があり、小学生の息子と病院へ駆けつけた。腹腔鏡で応急的な手術をし、病院から「うまくいった」と聞いた。
ところが、3日後に夫のへそからうみが出始めた。医師は「虫垂を取った大腸の部位を剥離する時に傷がついた」と説明した。その後、約12センチ開腹し、大腸を10センチほど切り取る手術を受けた。
しかし、今度は体液をためるパックに緑色の液体がたまり始めた。結局、「大きな病院に移さなければならない」と言われ、移送先の大きな病院で人工肛門を着ける手術を受けた。
妻は「夫は満身創痍になり、追い出されるようにして転院した。3度も手術をした夫を見ていてつらかった。肉体的、心理的にどれほど苦痛か」と悔しさを爆発させた。
腹を立てた妻は元の病院に問い合わせたが、「あの状況ではそうせざるを得ず、病院側が道義的責任を負うような事案ではない」と言うばかり。妻は「これが病院のパワハラなのか」と悔しがった。
これを読んだネットユーザーからコメントが相次いだ。
医療過誤で家族を失ったというネットユーザーは「病院で義務記録紙を発給してもらい、映像記録CDで全部くれと言うべきだ。これは当然の権利だ。医療訴訟はお金がかかり、死亡や永久障害でないと勝訴は難しい。韓国医療紛争調停仲裁院で相談を受けてみるといい。医学的ミスと見られたら、ある程度は金銭的に解決できる」と助言した。
また、他のネットユーザーは「だから手術室にカメラを設置すべきなんだ」「盲腸手術がこんなに危険だとは」などの反応を示した。
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