
ソウル大学病院の医師らが年平均3570万ウォン(約400万円)の診療寄与手当を受け取っていながら、診療時間は患者1人当たり5分に過ぎないことがわかった。患者の満足度も低い水準にとどまっている。
診療寄与手当は、ソウル大学病院が2016年に選択診療手当を廃止し、新設した。この制度で医師たちは初診や外来診療が多いほど、また入院させた数が多いほど高い点数を受けることになった。
同病院の医師1人当たりの診療寄与手当は2021年の3100万ウォン(1ウォン=約0.1円)から2022年には3305万ウォンとなり、今年は3570万ウォンに上がった。
今年7月の代表的な17診療科の平均診療時間は5分36秒。このうち▽内科▽外科▽整形外科▽眼科▽泌尿医学科▽麻酔痛症医学科――は平均診療時間が5分もかからなかった。
今年だけで49万8494人が受診した内科の平均診療時間は4分。次に受診者が多かった外科(9万3706人)も4分台にとどまった。
これに伴い患者の満足度も下落傾向を見せている。昨年、同病院利用者の診療満足度点数は83.4点で、2021年の83.7点より0.3点下がった。
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