2024 年 11月 1日 (金)
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韓国の山火事で出動するベンツ消防車…「8000万円の威力」発揮

今月11日、江陵の山火事鎮火のために出動したベンツのポンプ車(写真提供=消防庁)(c)MONEYTODAY

韓国で今年に入って相次いでいる火災現場にベンツの消防車が出動し注目を集めている。江原道(カンウォンド)江陵(カンヌン)で11日、山火事が起きた時も出動した。この消防車は「急峻(きゅうしゅん)地(傾斜が険しい山や坂など)ポンプ車」と呼ばれるモデルで、ドイツの高級車メルセデス・ベンツの多目的作業型ウニモグを消防庁が輸入して改造したものだ。

車体だけを持ち込むのに3億~3億5000万ウォン(1ウォン=約0.1円)がかかり、各種消防装備を装着して国内事情に合わせて改造する過程でさらに4億ウォン以上の費用がかかる。1台当たりの価格が7億5000万ウォンから8億ウォン程度になる。

消防庁は韓国の地形に適した車両を候補に評価し、ベンツウニモグを最終モデルに選定した。傾斜45度の山岳地形でも任務遂行に問題がなく、走行中に放水が可能だという点で山火事の消火作戦に必須の装備として選ばれた。

特に、今回の江陵山火事のように強風が吹く日には消防や山林庁ヘリの作戦遂行が不可能になるため、急峻地でのポンプ車両への依存度が高くならざるを得ない。急峻地ポンプ車両を除いた残りの消防車両は停止状態でのみ放水が可能だ。

ベンツのウニモグは導入に際して、候補となった車両の中で最も車体が高く、渡河能力が優れていることから高い点数がつけられた。こうしたメリットがあるため、急峻地ポンプ車両は火災現場だけでなく浸水現場にも動員される。昨年の台風によって慶尚北道(キョンサンプクト)浦項市(ポハンシ)が浸水した時も、急峻地ポンプ車10台余りが浸水地域の復旧作業に投入された。

(c)MONEYTODAY

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