
韓国・ソウルにある培材(ペジェ)高校の野球部員らが全国高校野球大会の試合中、対戦相手の光州(クァンジュ)第一高校に向けて不適切な掛け声を叫んだ問題で、ソウル市教育庁は6月30日、光州第一高校と光州市民に公式に謝罪し、学校への現場調査に着手した。続いて培材高校の同窓会組織にあたる培材学堂総同窓会も公式謝罪文を発表し、学校側に徹底した真相調査と校長の辞任を求めた。
ソウル市教育庁は30日に出した立場表明で、担当部署が培材高校を訪問し、事案発生の経緯や指導陣による現場での制止があったかどうか、その後の学校側の対応や再発防止教育計画などを総合的に点検すると明らかにした。また、同校だけでなく運動部を運営するソウル市内の全学校を対象に、競技場内でのヘイトや差別表現の根絶、相手チームと地域社会への尊重、スポーツ精神や人権意識、歴史認識に関する教育を強化する方針を示した。
同日、培材学堂総同窓会も別途声明を出し、部員らの不適切な応援の掛け声について痛恨の思いであり深い遺憾と謝罪の言葉を申し上げるとし、光州第一高校の選手団や保護者、同窓生、光州市民に公式に謝罪した。
同窓会は今回の事案を単なる応援でのミスではなく、スポーツ精神に正面から反する行為と位置づけ、学校法人と学校に徹底した真相調査と責任の明確化を求めた。
特に、部員個人の逸脱だけで片付けるべきではないとして日頃の指導や監督体制全般を点検すべきだと主張し、学校の最高責任者の決断が必要だとして校長の即時辞任と学校法人の厳正な措置を求めている。
培材高校野球部の一部部員は29日、ソウルの木洞球場で開かれた第81回青龍旗全国高校野球選手権大会の光州第一高校戦の試合中、相手ベンチに向かって「スターバックスに行こう」と叫び、物議を醸していた。この掛け声は、韓国国内のスターバックスのイベント文言を巡る騒動と重なり、1980年に起きた民主化運動「5・18光州民主化運動」を戯画化したり、光州地域を揶揄したりしたものではないかとの批判を受けていた。
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