
目の前で多額の現金がやり取りされる不審な場面に遭遇した市民が、機転を利かせた素早い通報と追跡で、特殊詐欺(ボイスフィッシング)の拡大を防いだ。韓国警察庁の公式YouTubeチャンネルに26日、「『あの人です』、まるで映画のワンシーンのようだった」と題した動画が投稿され、緊迫した検挙の瞬間が反響を呼んでいる。
事件が発生したのは3月26日、大田(テジョン)市のKTX大田駅近くの路上だった。男性2人が現金入りの封筒を受け渡している様子を偶然目撃した市民が、「詐欺ではないか」と直感してすぐに112番(警察)に通報。現金の入った封筒を受け取り、その場を足早に立ち去った男性の行方を追跡し始めた。
通報からわずか30秒後、現場周辺を巡回中だった警察官が市民と合流。市民は警察官を先導しながら男性の追跡を続けた。程なくして市民が「あちらにいる」と指をさし、警察官が容疑者の男性に急行して職務質問を実施。男性が持っていた封筒からは、8000万ウォン(約880万円)に上る大量の現金が見つかった。
警察によると、逮捕された20代の男性はボイスフィッシング組織の「現金回収役」だった。市民の迅速な通報と追跡への協力により、警察は通報からわずか2分という驚異的な速さで容疑者を現行犯逮捕した。大田東部警察署は、被害の拡大を防いだこの市民に対し、感謝状を贈呈した。
ネット上では動画を見た市民から「通報した人の勇気も、30秒で駆けつけた警察の連携も素晴らしい」「一人の行動が多くの人の人生を救った」など、称賛の声が多数寄せられている。
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