2026 年 6月 26日 (金)
ホーム社会統合失調症の妹が治療拒否の末に自宅放火か、家族が苦悩訴え…韓国「退院後が怖い」

統合失調症の妹が治療拒否の末に自宅放火か、家族が苦悩訴え…韓国「退院後が怖い」

JTBC「事件班長」(c)news1

韓国で、統合失調症を患う50代半ばの妹が適切な治療を拒み続けた末に自宅へ火をつけ、残された家族が極度の不安と精神的苦痛に直面しているという悲痛な事例が紹介された。16日放送のJTBC「事件班長」で、数十年にわたり妹を支え、現在は対応に苦慮しているという姉からの告発が報じられた。

情報提供によると、妹は20代前半の結婚直後から統合失調症の症状が出始め、離婚を機に実家へ戻った。両親が存命の間は入院や服薬などの管理ができていたが、2年前に両親が相次いで他界して以降、状況が急激に悪化。妹は薬の服用を頑なに拒むようになり、「服薬がどれほどつらいか分かるのか。飲まなくても問題ない」と激昂して、かつては父親に物を投げつけて怪我をさせたこともあったという。

妹は2025年にコンビニエンスストアで騒動を起こして強制入院措置となったほか、2026年4月にもトラブルで警察や自治体の支援を受けていた。しかし、現在の法律では強制入院(保護入院)の手続きに保護者2人の同意を求められるケースが多く、両親亡き後に1人残された姉だけでは入院措置を継続させることが制度的に困難だった。

その後も妹の危険な行動はエスカレートした。トイレに服を積み上げて水道を流し続け、水道料金が約90万ウォン(約9万9000円)に達するほど自宅を水浸しにしたほか、夜通しろうそくを灯して生活するようになったため、姉は保健所に何度も救いを求めていたという。

懸念は最悪の形で現実となった。先日の未明、妹の自宅から出火。リビングには大量のカセットボンベが積まれており、そこが出火元とみられている。火は瞬く間に広がり、両親の形見でもある自宅は全焼した。妹は2度の火傷を負い、上階の住民は異臭に気づいて避難したため大規模な人的被害は免れたが、警察は放火の疑いも視野に捜査を進めている。ただ、妹の精神状態の影響で実態解明には難航しているという。

現在、妹は精神医療機関に入院しているが、姉は退院後の生活に強い懸念を示している。「薬も入院も拒む妹が、退院後にまた同じような事件を起こすのではないかと恐怖でしかない。ずっと行動を監視し続けるわけにもいかず、あまりにももどかしい」と、行政や社会的な支援の手が届かない現状に涙ながらに訴えている。

(c)news1

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