
古風な瓦屋根の家並みが続くソウル市鍾路区の北村(プッチョン)。その一角を進むと、伝統的な帽子「カッ」をかぶったケンタッキーフライドチキン(KFC)の創業者、カーネル・サンダースのマネキンが韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」の門前で客を出迎える――。
KFCは、伝統的な韓国の空間で手作りのフライドチキンを振る舞う体験型ポップアップストアを14日までの期間限定で開催している。ブランド固有の哲学である「ハンドメイド(手作り)」の価値を、韓国の伝統的な情緒を通じて伝える狙いだ。スタッフが店内で鶏肉に下味をつけ、衣をまとわせて揚げる「料理」としてのプロセスを、客を家に招いて料理をもてなす精神になぞらえて表現している。
敷地内に足を踏み入れると、軒先にはチキンを入れるKFCのバケットを模した「青紗灯籠」が下がり、韓屋の落ち着いた雰囲気に溶け込んでいる。入場券として手渡されるのは、建物の見取り図が細かく描かれた扇子だ。
入り口右側の「カーネルのサランバン(客間)」は、カーネル・サンダースの歩みや韓国進出後の歴史を写真で紹介する空間となっており、チキンやフライドポテトなどのメニューが食べ放題で提供される。中庭には、韓国の伝統遊び「投壺(トゥホ)」をアレンジした大型バケットの造形物が置かれ、チキンの模型を投げ入れるゲームイベントも用意されている。
ポップアップの中心となる「カーネルのサランチェ(離れ)」には、11種類のソースバーを設置。店舗で販売中の「ガッヤンニョム」や「スモーキーマスタード」のほか、未発売の「ハニーガーリックマヨ」「リッチメープル」など多彩なラインアップが並ぶ。
KFC関係者は「同じチキンでも、合わせるソースによって全く違う味を楽しめる。消費者が多様なソースで自分好みの味を完成させる『ディッピング文化』を提案したい」と話す。
さらに、午後6時以降の「ナイトタイム」には、DJセッションが始まり会場の雰囲気が一変する。この時間帯には、スペシャルカクテル「カーネルのもてなし」や「サクサクハイボール」が提供され、チキンとのペアリングを楽しむことができる。
裏庭のフォトゾーンでは、伝統衣装「トゥルマギ」を身に着けて記念撮影ができるほか、お気に入りのソースに投票するイベントも実施されている。
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