
韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏をめぐる疑惑や内乱容疑、殉職海兵隊員問題を扱う第2次総合特検チームは、ユン・ソンニョル氏が2023年11月ごろから非常戒厳を準備していたとみられる状況を把握した。ユン・ソンニョル氏の内乱首謀容疑を審理した一審裁判所は、戒厳宣布2日前の2024年12月1日を決心時期と特定していたが、今回の捜査により、その時点が約1年前倒しされる可能性がある。
特検補は1日午後、京畿道果川の特検事務所での定例記者会見で、キム・ミョンス元合同参謀本部議長への調べを通じ、非常戒厳が2023年11月ごろから準備されていた事実を確認したと明らかにした。2024年12月3日の戒厳当時、多数の実務者が戒厳宣布や国会への兵力出動に問題があると助言していたという。
特検チームは5月27日、キム・ミョンス氏を内乱重要任務従事などの容疑で取り調べた。その際、2023年11月29日の公邸会合で、ユン・ソンニョル氏が「私が命じることなら何でもできるのか」と問いかけ、原則的な回答をしたキム・ミョンス氏に対して激怒し、「銃を持ってきて私の頭を撃て」などと発言したという趣旨の供述を確保した。会合には国家安保室や国防省、国家情報院、防諜司令部の当時のトップらが出席していたとされる。
特検チームは6月6日午前10時、友好国への「戒厳正当化メッセージ伝達」に伴う職権乱用容疑などで、大統領経験者として初となる召喚調査をする。ユン・ソンニョル氏は戒厳宣布直後、当時のトランプ米大統領当選者らに対し、戒厳を正当化するメッセージを伝えるよう指示し、外務省の公務員を不当に動員した疑いが持たれている。出頭時の姿を公開するかどうかは弁護団と協議中だ。
このほか特検チームは、「ソウル・楊平高速道路の路線変更疑惑」に関して大統領記録館の家宅捜索資料の分析を進めており、国土交通相経験者を参考人として聴取する。また、「統一教会捜査もみ消し疑惑」を巡っても元警察庁長らの自宅などを家宅捜索し、当時の警察関係者への取り調べを本格化させる方針だ。
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