
ソウル市内のマンション敷地内に麻薬を隠した後、購入者に位置情報を伝えて回収させる「置き配(ドロップ・オフ)」方式の密売に関与したとして、10代の少女が検察に送致された。
警察によると、ソウル広津警察署は麻薬類管理法違反の疑いで10代の少女を4日、拘束送致した。少女は4月初め、ソウル市広津区の大規模マンション敷地内で、水道メーター箱や配管箱などに麻薬を隠し、購入者にその場所を通報して流通させた疑いが持たれている。警察は関連情報を入手後、防犯カメラの映像を分析して追跡を進め、4月末に少女を自宅で検挙した。
このマンションでは別の密売が疑われる事案も浮上しており、5月18日には、顔を隠した20代の女が計量器箱から正体不明の物を取り出していったという住民通報も寄せられている。
近年、麻薬の隠し場所は人通りの少ない野山や住宅街から、都心の大規模マンションへと拡大している。アクセスが良く、位置の指定もしやすいためだ。実際に敷地内の消火栓や水道メーター箱、非常口などが悪用されている。ソウル市麻薬対応チームの関係者は「2025年に捜査機関が麻薬を回収した現場を確認したところ、市内で発見された約650カ所のうち、約90%がマンションだった」と明かす。
また、短時間で高収入を得られるという理由から、10代の青少年が「運び役」として犯罪に加担する事例も急増している。韓国大検察庁(最高検)の麻薬類月間動向によると、3月の1カ月間で摘発された10代の麻薬事犯は188人に上り、前年同期(117人)に比べ約61%増加した。2023年には、暗号化アプリ「テレグラム」を通じてアルバイトに応募し、1週間に156回にわたって麻薬を運んだ10代の少年が実刑判決を受けている。
東国大のイ・ユンホ教授(警察行政学)は「マンションは住民同士の交流が少なく無関心な場合が多いため、不審な物があっても見過ごされやすい」と指摘。「日頃から計量器箱や分電盤などの空間に関心を持ち、不審な状況があれば積極的に通報することが犯罪予防につながる」と呼びかけている。
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