
韓国の人気俳優ソル・ギョングさんらが所属する芸能プロダクション「CJeS(シージェス)スタジオ」のペク・チャンジュ代表が所有するソウル市内の最高級マンションが、裁判所による競売手続きに入ったことが分かった。債権者には同社所属のトップ俳優や有名歌手も名を連ねている。総額100億ウォン(約11億円)を超える複雑な金銭トラブルが背景にあるとみられ、芸能界内外で関心を集めている。
韓国の不動産業界や裁判所の登記記録によると、ソウル東部地裁は6月8日、ペク代表がソウル市城東(ソンドン)区聖水(ソンス)洞に所有する高級高層マンション「トリマジェ」(専用面積152平方メートル)の住戸について、競売を予定している。物件の鑑定価格は73億9000万ウォン(約8億1300万円)に上る。
トリマジェは2017年に竣工し、漢江(ハンガン)を一望できる立地から、多くの芸能人や実業家が暮らすソウル有数の超高額住宅として知られる。同等面積の住戸は2025年9月に70億5000万ウォン(約7億7600万円)で取引され、過去最高額を記録していた。
今回の競売が注目されているのは、ペク代表を巡る多額の債権関係に有名芸能人が直接関与している点だ。
登記簿によると、同社に長年所属する実力派俳優のソル・ギョングさんが約14億5800万ウォン(約1億6000万円)、また人気歌手のキム・ジェジュンさんも6億226万ウォン(約6625万円)の債権を根拠に、同物件の仮差し押さえを設定していることが確認された。金銭取引の詳しい経緯は公表されていないが、業界内では個人間の資金貸借や投資トラブルの可能性が指摘されている。
ペク代表の資金繰りを巡っては、2024年に自社(CJeSスタジオ)名義で36億ウォンの担保を設定したほか、ネットを介した小口融資(P2P金融)業者や個人債権者からの根抵当権設定が相次いでいた。2025年5月以降、債権者による法的措置が本格化し、ペク代表が抱える債権総額は同物件の価値を大きく上回る100億ウォン以上に膨らんでいる。
CJeSは近年、俳優マネジメント事業の縮小・整理を進めており、業界関係者は「事業再編の時期と重なるように代表の流動性(手元資金)不足が深刻化したようだ。韓流大手の経営交代や再編に影響を与える可能性がある」と分析している。
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