2026 年 5月 12日 (火)
ホーム特集KW レポート 日韓ビジネス仕事人(4) 「1年4カ月の昏睡」から目覚めて知った「後悔・警告」

[KWレポート] 日韓ビジネス仕事人(4) 「1年4カ月の昏睡」から目覚めて知った「後悔・警告」

チャングム鍼灸院の大明龍八院長(c)KOREA WAVE

――1年4カ月、意識がなかった? そこから目覚めて、今、元気に働いている。かなり壮絶な経験ですね。

「目が覚めない僕を見て、3カ月目くらいでお医者さんは『もうダメかもしれない』と言ったみたいです。でも、なぜか半年くらい経つと『戻るかもしれない』と感じ始めたらしくて。家族から聞いた話によると、不思議な生命力がまだあるという雰囲気だったと。自分としては、本当に“目が覚めたらこの状態だった”という感じですね。そのあと韓国でリハビリをして、再び新大久保に戻ってきました」

――目覚めたときのことを覚えていますか。

「長く眠っていたという感覚はあまりなくて。夢は見ました。家族や、日本にいるスタッフ、患者さんがみんなで私を見ているような夢です。すごく楽しかったような気がします。でも、目が覚めたらそこからリハビリですね。そっちの方が大変でした」

――鍼灸師でありながら、自身が患者側に立った。この経験がその後の施術に与えた影響は?

「大きかったですね。やっぱり一度壊れてしまうと、人間って完全には戻らないんですよ。だから、健康なときに体を維持することが一番大事だと、本当に感じました。これは後悔ですね。仕事をやりすぎたことへの警告かもしれません」

――では、その後の働き方を具体的に変えたということですかね?

「そうですね。食事、運動、睡眠には気をつけています。今は、何をしても楽しいです。前は仕事としてやっていた部分が大きかったけど、今は仕事も趣味みたいな感覚もあります。もちろん、人を元気にしたいという気持ちは変わらないですけど、むしろもっと本質に近づいた状態とも言えます」

――これからやりたいこと、目指していることは何でしょうか。

「もっと大きな施設を作りたいですね。東京にはないようは規模で、東洋医学と鍼灸、整体、リハビリを総合的に提供できる健康センターというイメージです。少しでも社会の役に立ちたいので、日本の方へのお礼として、みなさんを健康にしていきたい」

――日本と韓国の施術の違いについては、どのように感じていらっしゃいますか。

「日本は、鍼は鍼、整骨は整骨、医学は医学と、はっきり分かれているんですよね。韓国は薬も鍼も含めて、もっと統合的に診ていくところが多いんです。だから制度も違うし、文化も違う。どっちがいい悪いではなく、医療の考え方が違うということですね。その中で、人を治したいという根本は変わらないんです」

チャングム鍼灸院の大明龍八院長(c)KOREA WAVE

――今後は、日韓ビジネスをする人として、他にも目標はありますか?

「焼肉屋です。年を重ねると、タンパク質がすごく大事なんですよ。筋肉が落ちてくるから、それを補わないといけない。日本でもお肉は食べるし、おいしい焼肉屋はあるんですけど、韓国式でおいしいところはないんです。そんな韓国焼肉のおいしい部分と、もっと『健康としてのお肉』を広げたいですね」

――焼肉屋が健康ビジネスにつながるということですね。

「私はそう考えています。お肉はエネルギ―になる。野菜は体にはいいけど、パワ―にはならないんですよ。イメ―ジで言うと、野菜は軽自動車、肉はトラック。エネルギ―の出方が違います。お魚もそうなんです。だから年齢や体の状態によって、食べるものも変えるべきなんです。もちろん野菜はたくさん摂らないといけませんが、一見バラバラに見えるけれど、すべては健康という一点でつながっていますから」

「人は、健康を失って初めて、その大切さに気づくんです。でも、本当は失う前に守らないといけないんですよ。若いうちはわからないかもしれませんが、それが一番大事なことです。ビジネスも、成功も、すべては健康の上に成り立っている。それを次の世代へ、そして国境を越えて、つなげていきたいです」

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular