
韓国航空大手である大韓航空とアシアナ航空は、2026年5月発券分の国際線航空券に適用する燃油サーチャージを大幅に引き上げる。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰とウォン安の影響で、過去最高水準に達する見通しとなり、利用者の負担増は避けられない。
航空業界によると、燃油サーチャージの算定基準となる航空燃料価格が、史上初めて最高段階にあたる「33段階」に到達した。これに伴い、大韓航空はサーチャージを前月の約2倍に引き上げる方針で、片道最大56万4000ウォン(約6万1000円)に達する。米国路線では往復で112万ウォン超(約12万1000円)の追加負担となる見込みだ。
アジア近距離路線でも負担は大きく増える。東南アジア方面では往復で約15万~18万ウォン(約1万6000~1万9000円)、欧州路線では28万~45万ウォン(約3万~4万9000円)の上昇が見込まれている。アシアナ航空も同様に最大約1.9倍の引き上げを決めており、長距離路線では往復で約90万ウォン台(約9万7000円台)の追加負担となる見通しだ。
今回の急騰の背景には、シンガポール市場における航空燃料価格の高騰がある。3月中旬から4月中旬にかけての平均価格は1ガロン当たり511セントで、サーチャージ算定基準としては過去最高水準となった。
燃油サーチャージは航空券の基本運賃に上乗せされるため、実質的な旅行費用は大幅に上昇する。業界関係者は、短期間で航空券価格が倍近くに跳ね上がる可能性もあるとして、海外旅行需要の冷え込みを懸念している。急激なコスト増は利用者だけでなく航空会社の業績にも影響を及ぼす恐れがある。
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