
北朝鮮のチェ・ソニ(崔善姫)外相は9日、平壌の錦繍山迎賓館で中国の王毅外相と会談し、中朝関係の強化に向けた意思を確認した。朝鮮労働党機関紙・労働新聞が10日に報じた。
それによると、チェ・ソニ氏は、両国首脳の合意に基づいて「伝統的な中朝友好協力関係が新たな高い段階で活発に発展している」と評価した。そのうえで、社会主義という共通の理念を土台に、中朝友好を両国人民の願いと利益に沿う形でさらに強化していく考えを示した。
これに対し王毅氏は、2025年9月に北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記が北京で習近平・中国国家主席と会談したことに触れ、「歴史的な首脳会談は中朝関係を新たな段階へと発展させる重要な指針を示した」と強調した。また、「国際情勢がどのように変化しても、中朝友好を守り、強化し、発展させていくことは中国共産党と政府の揺るぎない立場だ」と述べた。
双方は、中朝友好協力相互援助条約の締結から65周年となる2026年を機に、各分野の交流と協力をさらに深めることで一致した。あわせて、外交当局間の戦略的な意思疎通と相互支援も強化することで合意した。
会談には北朝鮮側からキム・ミョンス外務次官らが、中国側からは駐北朝鮮大使らが同席した。
王毅氏は9日に平壌入りした。空港では市民が両国の国旗を振って歓迎した。中国外相の訪朝は2019年9月以来。
今回の訪問目的は明らかにされていない。ただ、5月中旬に予定されるトランプ米大統領の訪中と米中首脳会談を前に、戦略的な意思疎通を図る狙いがあるとの見方が出ている。また、王毅氏がキム総書記と会談し、習主席のメッセージを伝える可能性も指摘されている。
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