
物価上昇の影響で外食業界全体の成長が鈍化する中、韓国ではハンバーガー業界が好調を維持している。急激に上昇した外食価格を背景に、ハンバーガーが「コストパフォーマンスの高いランチ」として定着し、需要が集中しているためだ。
業界によると、主要バーガーフランチャイズ各社は2025年、売り上げと営業利益がともに二桁成長を記録した。ロッテリアを展開するロッテGRSは売り上げ1兆1189億ウォン(約1230億円)を達成し、8年ぶりに1兆ウォン台を回復。営業利益も510億ウォン(約56億円)と、前年より約30%増加した。
バーガーキングの運営会社BKRも売り上げ8922億ウォン(約981億円)で過去最高を更新し、営業利益は11.7%増加した。マムズタッチは売り上げ4790億ウォン(約527億円)、営業利益897億ウォン(約99億円)といずれも二桁成長を記録し、決済額も初めて1兆ウォンを突破した。KFCも売り上げ3780億ウォン(約416億円)、営業利益247億ウォン(約27億円)と大幅な増益を達成している。業界では韓国マクドナルドも同様に好調だったとみられている。
こうした好調の背景には、外食価格の上昇がある。ソウルではジャージャー麺が約7700ウォン(約847円)、カルグクスが1万ウォン前後(約1100円)、ビビンバは1万1000ウォン(約1210円)を超え、サムギョプサルは2万ウォン(約2200円)を上回るなど、多くのメニューが値上がりしている。一方、ハンバーガーは単品で5000ウォン台(約550円)、セットでも7000ウォン台(約770円)にとどまり、相対的な割安感が際立っている。
このため会社員を中心に「1万ウォンを超える外食を避け、ハンバーガーで済ませる」という消費行動が広がっている。業界関係者は、原材料費や人件費の上昇でバーガー価格も上昇傾向にあるものの、外食全体の値上がりの方が速いとし、「合理的な価格で食事を済ませたい需要がハンバーガーに集中している」と分析している。
物価高が続く中、ハンバーガーが「節約型ランチ」として定着する流れは、当面続きそうだ。
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