
韓国のファッション業界で、オンラインとオフラインの垣根を越えた販売戦略が広がっている。ブランド競争力の強化と顧客接点の拡大を目的に、複数チャネルを組み合わせる「二本柱戦略」によって収益性向上を図る動きが活発化している。
オンライン発の代表企業ムシンサは、実店舗の拡大を進めている。自社ブランド「ムシンサスタンダード」は国内外で店舗数を増やし、年間来店者数は2800万人に達した。
大型店舗や専門編集ショップなど多様な形態で出店し、顧客にブランド体験を提供。QRコードを活用してアプリ登録へ誘導するなど、オンラインと連動したO4O(Online for Offline)戦略で顧客の囲い込みを強化している。
一方、ハンセムもオンラインとオフラインの両軸で成果を上げている。オンラインでは顧客層別に専門モールを展開し、取扱高は初めて4000億ウォン(約436億円)を突破した。
オフラインでは、立地特性に応じたターゲット型店舗を展開。体験型施設を取り入れた店舗は想定を上回る売り上げを記録し、顧客の滞在時間を伸ばす消費行動を促している。
業界では、オンラインの効率性とオフラインの体験価値を組み合わせることで、景気変動など外部環境の不確実性に柔軟に対応できるとみられている。
オンラインで顧客を獲得し、オフラインでブランド価値を体験させる――こうした融合戦略が、今後のファッション業界の競争力を左右する要素として注目されている。
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