
韓国の免税業界が、グループ「BTS(防弾少年団)」の復帰公演をきっかけに売り上げを大きく伸ばし、“特需”に沸いている。これを契機に、Kポップファン層を狙ったマーケティング競争も一段と激しくなっている。
業界によると、新世界免税店はBTSの光化門公演が開かれた週末、明洞店のKポップ専門売り場「K-ウェーブゾーン」の売り上げが前週比で約50%増加した。外国人の購入客数も32%増え、英国や米国、インドネシアなど多様な国からの来店が目立った。
特に公演前の1週間は、BTS関連グッズの人気が急上昇し、キーホルダーやパズルが品切れと再入荷を繰り返したほか、バッグやぬいぐるみもほぼ完売状態となった。
さらに、メンバーがモデルを務める商品も売り上げを押し上げた。食品やファッション分野でも販売が伸び、Kビューティーやファッションへの関心も連動して高まった。
一方、ロッテ免税店でも同期間、明洞本店における外国人個人観光客の売り上げが前年同期比89%増、購入客数も33%増加した。訪問客の増加により、化粧品やバッグ、香水などの販売も好調だった。
業績低迷が続いていた免税業界は、今回のBTS効果を契機に、外国人個人旅行客(FIT)をターゲットとしたKポップ戦略を本格化させている。新世界免税店はKポップ公式グッズを中心に売り場を拡充し、韓流文化を一体的に体験できる空間づくりを進めている。
また、Kコンテンツと連動した割引キャンペーンや、ホテル会員プログラムとの連携など、購買体験の向上にも力を入れている。
ロッテ免税店も、aespaなど人気アーティストをグローバルモデルに起用し、コンテンツ強化を進めている。広告にとどまらず、観光とエンターテインメントを融合した「エンターテインメント+ツーリズム」戦略を前面に打ち出す。
訪韓外国人は回復傾向にあり、2025年は過去最高水準を記録した。2026年は2000万人を超えるとの見通しもある中、Kポップを軸とした観光誘致は今後さらに重要性を増すとみられる。
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