
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が、無人機と新型戦車を投入した歩兵・機甲部隊の協同攻撃訓練を視察した。北朝鮮は奇襲突破と占領を想定した攻撃能力を誇示したとしており、韓国側への迅速な侵攻を念頭に置いた訓練との見方が出ている。
党機関紙・労働新聞によると、キム総書記は19日、平壌の第60訓練基地を訪れ、歩兵と戦車部隊による協同攻撃の戦術訓練を視察した。
訓練は、敵の対戦車防御線を打撃・突破し、その後戦車と歩兵の突撃で占領を拡大する作戦手順の習熟を目的としたものとされる。前線の防御線を短時間で突破し、拠点を掌握するシナリオが想定されたとみられる。
今回の訓練には機甲部隊や特殊作戦部隊が参加し、特に攻撃用無人機が投入された。無人機がリアルタイムの偵察情報を基に指揮拠点や対戦車陣地を攻撃し、その後、戦車部隊が突撃する形で作戦が進められたという。
キム総書記は、投入された戦車について「開発に7年を要した新型」と説明し、装甲構造や動力系、遠隔統合火力管制、電子戦システム、誘導ミサイル、能動防御システムなどの性能向上を強調した。「攻撃力、機動力、防護力のすべてで世界的に競争力がある」と評価し、今後大規模に配備する方針を示した。
また、すべての訓練をより実戦的な形式へ転換した点を評価し、戦争準備のさらなる強化を求めた。
この日の視察には娘も同行したほか、新たな軍総政治局長にキム・ソンギが任命されたことも確認された。
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