2026 年 3月 21日 (土)
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「弟を冷たい川から返して」…韓国・遺体なき殺人事件、遺族が国民に異例の公開請願

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韓国で、殺害事件の容疑者が「遺体を川に遺棄した」と供述しているにもかかわらず、遺体が見つかっていないとして、被害者の遺族が国民に協力を呼びかけている。

韓国の国会国民同意請願には、「弟が殺害されたが、まだ遺体が見つかっていない。国民の助けを切実に求めたい」とする請願が登録された。請願を提出した兄は「弟は一人の人物から継続的な暴力と脅迫を受け続け、命を奪われた。加害者は逮捕されたが、弟を冷たい川に遺棄したと供述している」と訴えている。

この事件はテレビ番組でも取り上げられた。配達の仕事をしていた被害者は、ある日を境に数日間連絡が取れなくなり、家族が異変に気付いたという。同じ頃、職場の同僚も、被害者が血の付いた顔で出勤していたことを思い出し、異常を感じていたとされる。

警察が失踪届を受けて携帯電話の位置情報を追跡する中で、不審な点が浮かび上がった。被害者の位置と重なる別の携帯電話が確認され、それは普段から家族同然の関係だったという友人のものだった。

警察の調べに対し、この友人は口論の末に被害者を殺害し、川辺に遺体を捨てたと自白したとされる。さらに犯行後、被害者の携帯電話を使って母親に「友人と海外で働く」といった内容のメッセージを送り、生存を装っていたことも分かっている。

遺体が遺棄されたとされる場所は当時、氷点下10度前後の厳しい寒さで、川は厚い氷に覆われていた。こうした環境での遺棄は容易に理解し難いとの指摘もある中、現在まで遺体は発見されていない。

また同僚の証言によると、友人は日頃から被害者を目下の存在のように扱っており、上下関係だったという。被害者の顔にはたびたびあざが見られたとの証言もあり、事件の経緯に疑問の声も上がっている。

遺体という重要な証拠が見つからないまま時間が過ぎ、遺族の苦しみは続いている。兄は「時間が経っても弟は家族のもとに戻っていない。どこにいるのか分からないまま、私たちは毎日苦しんでいる」と訴えた。

この請願は公開直後に賛同者が100人を超え、現在は公開審査の手続きに入っている。

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