
最近は物価があまりに上がっているので、カーネーションを高いお金を出して買って行っても、親からかえって『もったいないのに、こんなものをなぜ買ってきたの』と言われます」
ソウル市西大門区に住む24歳の大学生男性は、2026年の父母の日のプレゼントを中古取引プラットフォームであらかじめ購入した。男性は、プラスチックの花をクマの形に貼り付けた「ローズベア」をわずか1万3000ウォン(約1430円)で買った。「市販では3万~5万ウォン(約3300~5500円)ほどするが、手間をかけてうまく買えたと思う」と笑った。
物価高の時代が続き、市民の「家庭の月」の贈り物も変わっている。父母の日や子どもの日のプレゼントを中古で購入し、花より金のような実用的な贈り物を選ぶ雰囲気だ。
中古取引プラットフォームには、「家庭の月」「父母の日」「子どもの日」というキーワードを付けて中古品を売買する投稿が多数上がっている。
父母の日のプレゼントとしては、枯れない造花、紅参、化粧品セット、現金を入れるギフトボックスなどが中古取引に多く出ている。特に花の場合、「枯れない花」として、せっけん花や造花が1万~2万ウォン台(約1100~2200円台)で取引されるケースが多い。出品者は「使用感はほとんどない」「購入価格よりかなり安くして販売する」などの文言を添えている。
子どもの日のプレゼントとしては、おもちゃ、靴、本などが中古取引品として売買されている。特におもちゃを定価より約30%安く出す中古取引が多い。最近の人気おもちゃは10万ウォン(約1万1000円)に迫る高額商品だが、子どもはすぐに飽きてしまうため、新品で買うのは負担だと感じる市民が増えている。
ソウル市麻浦区に住む41歳の女性は「昨年の子どもの日に9万ウォン(約9900円)ほどする『キャッチ!ティニピン』のおもちゃを娘にプレゼントしたが、2週間で飽きてしまった」とし、「2026年も別のおもちゃを買ってほしいと言うが、それは10万ウォンほどするので、中古取引アプリを毎日見ている」と話した。
ソウル市恩平区に住む29歳の女性も、父母の日を前に「未開封マッサージガン」「マッサージ機」などを中古取引アプリでキーワード通知設定した。女性は「家庭の月にだけ小遣いを渡すわけでもないのに、記念日1日を気分よく過ごすためだけに必ず高いプレゼントをするのは、社会人になったばかりの身としては大きな負担だ」と話した。
花のような象徴的なプレゼントより、金のような現金性のある贈り物を探す人も多い。特に最近は、0.1~0.3グラムの金で小さなゴールドバーやコインを作って贈ることが流行している。この贈り物は5万~9万ウォン(約5500~9900円)で購入できる。
Xのあるユーザーは、ミニゴールドバーとコインを父母の日のプレゼントとして推薦する投稿で、「価値で言えば豆粒ほどの金やブレスレット、ネックレスの方が高く評価されるかもしれないが、母と父はかわいく見てくれた」と書いた。この投稿は1000件余りのリポスト、4000件余りのブックマークを記録した。
専門家は、物価高が長期化する中、実用性を重視した消費が続くと見ている。
仁川大学消費者学科のイ・ヨンエ教授は「経済的な余力が改善していないため、中古取引が増えるほかない」とし、「さらに若い世代の場合、新品であることを重視するより、物の使用性や消費価値に関心が高いため、中古取引への受容性が大きい」と話した。
仁荷大学消費者学科のイ・ウンヒ教授も「物価高の時代であるため、中古サイトで安く良い品を買う傾向が強まっている」とし、「高くプレゼントを買うより、手間をかけたり、もう少し努力したりして合理的に消費しようとしている」と述べた。
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