
韓国のグループ「BTS(防弾少年団)」のカムバック公演がソウル市の光化門広場で開かれるのを前に、最大26万人の観客が集まる可能性があるとして、韓国の通信各社がネットワーク安定対策を急いでいる。
通信業界によると、SKテレコム、KT、LGユープラスの通信3社は、移動基地局の追加配置や既存基地局の容量拡大について関係機関と協議を進めている。設置する装備の規模や具体的な位置は最終調整の段階にある。
KTは光化門周辺に移動基地局を追加配置し、主要基地局の収容容量を拡大する予定だ。公演前後には通信トラフィックを集中的に監視し、異常が発生した場合すぐ対応できる非常体制も整える。
都市中心部の大型イベントでは、公演開始前後やアンコール、団体撮影の時間帯にデータ使用量が急増する傾向がある。通信各社は時間帯ごとのトラフィック変動を細かく管理する方針だ。
SKテレコムとLGユープラスも警察や自治体と連携し、通信安定化の準備を進めている。
通信3社はこれまでも大規模イベントの際に通信対策を進めてきた。2025年4月、尹錫悦大統領(当時)の弾劾判断を控え光化門周辺に人が集中した際には、リアルタイムの通信量監視や移動基地局配置などを進めた。
また、2023年のソウル世界花火祭りや、2022 FIFAワールドカップの光化門街頭応援でも、基地局容量の拡張や臨時設備の投入によって通信集中への対応を進めてきた。
今回の公演でも、動画撮影やライブ配信などの需要が特定のエリアに集中する可能性が高く、観客の移動動線を考慮した設備配置が重要になるとみられている。
光化門は高層ビルが密集する都市部で、電波遮蔽や通信死角の管理が難しい地域でもある。特に5Gの高周波帯は直進性が強く、建物や人による減衰の影響を受けやすい。
大量の人が集まると、人体自体が電波を吸収・遮断する要因となり通信品質の維持が難しくなる。
業界関係者は「光化門広場のように空間制約が大きい場所では移動基地局の配置自体が簡単ではない」とし、「駐車スペース確保や電力供給、光ファイバー接続なども同時に考慮する必要がある」と説明した。
今回の公演はBTSが約3年9カ月ぶりにフルメンバーで復帰するステージとして注目され、国内外のファンが集まるとみられる。
警察は会場の光化門広場から徳寿宮・大漢門まで約23万人、さらにメディアファサードイベントが予定される崇礼門周辺まで含めると最大26万人が集まる可能性があると推定している。
イベント当日は機動隊や警察署の人員など約4800人が投入され、群衆管理に当たる。
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