
韓国国内外の酒類企業が業績不振にあえいでいる。若者を中心に「ヘルシープレジャー」が広まり、アルコール離れが加速。特に焼酎とビールを混ぜた「ソメク」に象徴される旧来の会食文化が崩れつつあり、業界の構造転換が迫られている。
韓国取引所によると、酒類大手ハイト眞露の株価は2024年末からの1年間で5.28%下落。KOSPIが70%上昇する中、酒類株の不振が際立った。中小企業も同様に低迷し、ボヘヤンジョは低価格株の域を脱せず。一方でロッテ七星飲料のみが酒類外事業の好調で株価を約13%伸ばした。
こうした低迷は世界的な傾向でもあり、ディアジオやペルノ・リカールなども30〜37%の株価下落。世界の酒類企業50社の時価総額は4年で8300億ドル減った。
韓国ではコロナ禍以降、「会食しない若者」が増え、ホープ・居酒屋の閉店が2年間で2200軒超。飲酒機会自体が大きく減少した。業績への影響も顕著で、ハイト眞露の2025年7〜9月期営業利益は前年同期比で22.5%減。ロッテ七星飲料は酒類部門で希望退職を実施した。
各社はノンアル商品や海外市場に活路を見出そうとしており、ハイト眞露はベトナムで海外初の工場を建設中。オービービールは「カス・ゼロ」などを展開し、健康志向層への対応を強化している。
「自己管理と心地よさ」を重視する2030世代の価値観は、酒類業界に抜本的なビジネスモデルの転換を迫っている。
(c)MONEYTODAY