2026 年 6月 10日 (水)
ホーム社会高校1年の中退者が初の1万人突破…韓国「内申5等級制」の導入でも地獄の受験競争が終わらない

高校1年の中退者が初の1万人突破…韓国「内申5等級制」の導入でも地獄の受験競争が終わらない

ソウル龍山区の龍山工業高校に設けられた第1回初卒・中卒・高卒学歴検定試験の願書交付・受付会場(c)news1

韓国の一般高校における2025年の学業中断者(中退者など)数が1万8000人を超え、直近7年間で最多を記録したことが分かった。特に新入生の内申点評価に「5等級制」が初めて適用された高校1年生の中退者が初めて1万人を突破。学校内での激しい内申競争を嫌気した生徒たちが、検定試験などを経て学校外の大学入試ルートへ転向する動きが広がっている。

大手予備校の鍾路学院が、学校情報公開サイト「学校アリミ」に公示された全国の一般高校1703校の状況を分析した結果、2025年の学業中断者数は前年比0.9%増の1万8661人に達した。学年別では高校1年生が1万450人で全体の56.0%を占め、高校2年生が7346人、高校3年生が865人と続いた。

高校1年生の学業中断者は、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年に5015人まで減少したものの、その後は5年連続で増加。従来の「9等級制」から、内申負担の緩和を目的に新制度「5等級制」へと移行した2025年もその勢いは止まらず、前年からさらに6.1%増加して初の1万人台に乗った。

地域別では、ソウルが前年比2.3%減の1515人と微減した一方、京畿道や仁川市を含む京仁圏が11.6%増の4331人、地方圏が4.3%増の4604人と、首都圏郊外や地方での増加が目立った。市道別の増加率は光州が22.1%増で最も高く、忠清南道、京畿道がそれに続いた。

教育界では、内申5等級制が現場の期待通りに機能していないとの見方が強い。新制度では上位10%までが最高評価の「1等級」、上位34%までが「2等級」となる。一見すると基準は緩和されたが、実質的に主要大学への進学を狙うには依然として最上位圏の維持が必須であり、そこから外れた生徒が早期に学校教育に見切りをつけているという。

中退者の増加に比例して高卒認定などの検定試験受験者も急増しており、大学修学能力試験(修能)への検定試験出身の出願者数は、2年連続で2万人を突破。直近の2026学年度入試では2万2355人に達し、1996学年度以降で最多規模となった。

鍾路学院のイム・ソンホ代表は「内申制度が変わっても学業中断者が増えたことは、内申へのプレッシャーが依然として中退に影響している証拠だ」と診断。この傾向は今後の入試でも続くとみられており、同代表は「内申競争の波に乗れなかった生徒たちを救済し、学校外へ流出させないための安定的な入試プログラムの構築が必要だ」と訴えている。

(c)news1

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