2024 年 5月 19日 (日)
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韓国産の月面探査装備、米国へ出発

「NOVA-C」と「LUSEM」搭載体形状イメージ(資料=科学技術情報通信省)(c)KOREA WAVE

韓国科学技術情報通信省と韓国天文研究院は4日、天文研が開発した「月宇宙環境モニター(LUSEM)」を米国に移送する作業を始めた。2024年に打ち上げられる米国の月着陸船に載せられ、月科学探査作業に取り掛かる。

LUSEMは、米航空宇宙局(NASA)が進行する民間月搭載体輸送サービス(CLPS)計画に韓国天文研究院が参加し開発した搭載体だ。

CLPSは米国アルテミスプログラムの下位計画。NASA主管で月の科学的探査や商業的開発などと関連した搭載体を積んだ無人月着陸船を毎年発射するもの。

NASAは2021年11月、米民間宇宙企業インテュイティブ・マシーンズの無人月着陸船「NOVA-C」(2024年発射計画)に韓国が開発したLUSEMを搭載すると発表している。

月は地球とは異なり大気圏や磁場の保護を受けられず高エネルギー粒子が検出され、宇宙飛行士の健康や宇宙船の電子部機能、構造・強度などに影響を及ぼしかねない。

LUSEMは50keV以上の高エネルギー粒子を検出できるセンサーだ。天文研の主管で慶熙(キョンヒ)大宇宙科学科のソン・ジョンホ教授研究チームと開発し、衛星システムの「サトレック・イニシアチブ(Satrec Initiative)」が製作した。

LUSEMはセンサー部と電装部、二つの装置を連結する電線で構成されている。センサー部は高エネルギー粒子を観測する主装備で、上と下の双方向観測が可能な検出器2基で構成される。

LUSEMは無振動車両に乗せられて韓国大田(テジョン)を出発し、仁川(インチョン)空港に到着した後、航空便でテキサス州ヒューストンにあるインテュイティブ・マシーンズに移送される。

(c)KOREA WAVE

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