
韓国の新興宗教「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(新天地)が保守系「国民の力」に数万人の信徒を組織的に加入させたとされる政教癒着疑惑で、検察と警察による合同捜査本部は22日、政党法違反や業務妨害の疑いで団体の「頂点」とされるイ・マンヒ総会長(95)の拘束令状を請求した。
捜査本部は、イ・マンヒ氏の指示で同党に加入した信徒は少なくとも5万人以上に上るとみている。今月17日には団体の「ナンバー2」とされるコ・ドンアン元総会総務ら元幹部3人が同容疑で拘束されており、捜査は最高幹部へと進展した。
令状などによると、イ・マンヒ氏は2021年の次期大統領選に向け、当時「国民の力」の候補予備選に出馬していたユン・ソンニョル(尹錫悦)氏=その後大統領当選=を支援するため、同年7〜9月に信徒を同党の責任党員に加入させた疑いがある。さらに24年の総選挙前にも、影響力を行使する目的で信徒を集団入党させ、同党の党員管理業務を妨害した疑いなどが持たれている。
捜査本部は、イ・マンヒ氏が大統領選前に幹部らに対し「イ・ジェミョン(李在明)氏(現大統領)のせいで礼拝ができない。ユン氏が大統領にならなければならない」と言及し、党費を支払う党員の募集を指示したとみている。
イ・マンヒ氏は今月4日に出頭し、約7日間の取り調べを受けた際、容疑を否認したとされる。95歳という高齢から令状請求を見送る可能性も取り沙汰されたが、捜査本部は容疑の重大性を考慮し、身柄確保が必要と判断した。
新天地側は22日、「イ・マンヒ氏は捜査に誠実に協力しており、逃亡や証拠隠滅の恐れはない。高齢であるにもかかわらず拘束令状が請求されたことは遺憾だ」とのコメントを出した。
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