
韓国統一地方選挙を巡る投票用紙の不足に抗議する開票所封鎖デモが17日目に入ったソウル市松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場周辺で21日、週末を迎えて家族連れの参加者が増えたことを受け、子ども向けの体験スペース「オルゴン幼稚園」が登場した。
開票所に指定された同競技場周辺ではこの日午後、ベビーカーに子どもやペットを乗せた参加者や、孫の手を引いて歩く高齢者らの姿が目立ち、「不正選挙、再選挙」を求めるシュプレヒコールが上がった。競技場出口付近に設けられた体験スペースでは、レジャーシートの上に簡易机が置かれ、子どもたちが太極旗を描いたりキーホルダー作りを体験したりしたほか、顔に国花のムクゲをあしらったフェイスペイントを施される光景も見られた。
現場の参加者は警察の非公式推計で約5000人と、最大約1万人が集結した前週に比べて半数ほどに減少したものの、夕食時に向けて人の流入は続いた。一方、同公園内では同日、日本の人気バンドのコンサートや音楽フェスティバルも開催されており、スマートフォンのデータによる人口推計では20~30代の若者層が6割以上を占めた。公演主催側の警備員と、会場周辺にデモ用の横断幕を掲げようとした一部の参加者との間で口論になる場面もあった。
デモ現場では、非暴力の平和的デモを訴える動きと、不正選挙などの陰謀論を主張する動きが共存した。近くの大学を訪問した首相らが現場を訪れるとの情報が流れたことから、一部の参加者は暴力を戒めるプラカードを掲げて巡回した。背景には、過去の政権抗議デモの際、参加者らが裁判所に乱入して暴動を起こし、相次いで有罪判決を受けたことへの警戒感があるとみられる。一方で、競技場の一角では不正選挙を主張する政治団体の代表らが参加者を激励したほか、地面に「不正選挙の証拠」とする写真を敷き詰め、「反共」を訴えるグループもいた。
競技場では今月7日深夜に外部から3人が無断侵入する事件が発生しており、該当の通路周辺には立ち入り禁止線が張られた。警察は管理主体からの告訴状を受理し、建造物侵入などの容疑で捜査を進めている。ソウル都心ではこの日、地方選に関連した様々な集会やデモが開催されたが、今回の開票所での陰謀論的な主張と距離を置こうとする人々が、別の地域へ活動の場を広げる動きも見られている。
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