韓国の抗老化ソリューション企業「INNOGENE」が中国の医療ツーリズムの恩恵への期待の高まりから株価が高騰している。2月のコスダック上場以後、株価は低迷してきたが、国内唯一の脱毛治療トータルソリューションの希少性が注目され、株価が最近、上昇している。
中国文化観光省は今月10日、日本や韓国、米国を含む世界78カ国に対する団体旅行を許可した。旅行業界は今回の措置で今年、中国からの訪韓旅行者が300万人まで増えると予想している。
大韓貿易投資振興公社によると、中国内の脱毛人口は2億5000万人に達し、そのうち70％が30代以下。国内美容・医療ツーリズムの主要需要層と重なる。
INNOGENEは脱毛と皮膚再生ソリューションが主力事業で、特に売り上げ全体の85％を脱毛製品群が占める。
2月のコスダック上場当時は順調なスタートを切ったが、上場翌日から2日連続で10％以上株価が下落し、その後も低迷。先月26日には取引時間中2720ウォン（1ウォン＝約0.1円）と上場来最安値を記録した。時価総額も上場初日の900億ウォン超から300億ウォン台に縮小していた。
最近の株価上昇の動力となった中国関連の恩恵は輸出にも好影響を与えるとみられる。中国はINNOGENEが製品を輸出している20カ国以上のうち、香港と合わせて50％を占める得意先だ。新型コロナウイルス禍で急激に落ち込んだ海外売り上げ割合の復活にも期待がかかる。
(c)MONEYTODAY
