
韓国の仁川にある生活資源回収センターで人の脚の一部が見つかった事件で、国立科学捜査研究院の鑑定により、遺体は子供ではなく「成人と推定される」との結果が出た。これを受け、警察は捜査の方向性を大きく転換した。未成年の可能性を念頭に置いていた従来の捜査を改め、成人を中心とした身元確認と流入経路の追跡に乗り出している。
警察が17日までに明らかにしたところによると、同研究院は最近提出した鑑定書で、発見された脚部について「身長は161〜165センチ程度で、成人と推定される」と回答した。警察はこれまで、足の大きさなどから未成年の可能性も排除せず、長期欠席している児童・生徒の状況などを確認していた。今後は成人に対象を絞るが、今回の鑑定では性別や国籍は特定されておらず、性別については今週中にも結果が出る見通しだ。警察は足のサイズが約21センチである点などから、女性の可能性に重きを置いて捜査している。
さらに、警察は犯罪との関連性を判断するため切断面の鑑定を進めているほか、人種的特徴から国籍の推定を試みる。また、捜査本部の態勢を従来の64人から104人規模へと大幅に拡大。追加人員は、膨大な防犯カメラ映像の分析に重点配置される。
事件が起きた回収センターは、各地域から回収されたリサイクル品が集まる集荷場。人体組織が発見された当日には、仁川市の延寿(ヨンス)区から20回、中(チュン)区から14回の計34回にわたり、約35トンのリサイクル品が搬入されていた。しかし、集荷場内の防犯カメラの画質が粗く、遺体が入った袋がいつ、どの車両で運び込まれたかの特定は難航している。警察は車両の運行記録や廃棄物の収集地域を精査し、流入経路の絞り込みを急いでいる。
この事件は10日午後2時半ごろ、仁川市延寿区松島(ソンド)洞のセンターでリサイクルごみの選別をしていた職員が発見し通報した。見つかったのは膝下からかかとまでの約41センチの部位で、当時は血の付いた包帯が巻かれていた。
ネット上で広がる様々な憶測について、警察関係者は「詳しい捜査手法は明かせないが、無分別な推測や虚偽情報の流布は控えてほしい」と呼びかけ、偽情報への警戒を強めている。
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