2024 年 5月 5日 (日)
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聴覚を刺激する音楽NFT…新市場開拓をリード (上)

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NFTアートの領域が広がり、PFP(Profile Picture)など視覚中心のNFTが主流になった。一種の「デジタルアクセサリー」のようにグッズとしての魅力度が高く、活用する可能性が広がるためだ。しかし、このようなビジュアルNFTがあふれたため、価値の持続可能性にも疑問が提起された。新しい形のNFTの必要性が出てくる理由だ。

このような中、聴覚を刺激する「音楽NFT」が市場をリードする次世代の有望株として注目されている。

レコード会社の収益に偏った伝統的な音楽市場の収益構造を改善し、NFTアート領域を拡大させることができるというのがその強みとして挙げられる。グラミー賞を受賞した米国の有名ロックバンド「キングス・オブ・レオン(Kings of Leon)」など有名アーティストたちもNFTアルバムを発売し、関心を示している。ピクセルアート「クリプトパンク(Crypto Punk)」がビジュアルNFTをリードしたように、新しい市場を開拓する音楽NFTが登場する可能性がある。

これまでは、消費者が直接アルバムを購入したり音源をダウンロードしたりする「聞く権利」だけを持っていた。だとすれば、音楽NFTはブロックチェーン認証書によって特定の音楽の所有権を主張することができる。ファンは「ダオ」(DAO・脱中央化自律組織)で、好きな音楽NFTに直接投資すれば、アーティストは収益源を確保することができ、クリエイターの権利も保障される。

コービットリサーチセンター(Korbit Reserch Center)が翻訳して発刊した米国仮想資産分析業者「メサリ(Messari)」の報告書は、こう説明している。

「音楽NFT市場はスマートコントラクト(ブロックチェーンベースの契約締結)の形態であり、アーティストには新しい収益創出を、ファンには投資家になる機会を提供する」

レコード会社が、音源の発売によって、アーティストより高い収益を得て、制作物に対する大部分の権利を保有してきたこれまでの構造を、改善できるということだ。

特にファンが自らダオを作ったり、参加したい音楽NFTに投資したりして、新しい「ファンモデル」を形成することができる。メサリは「投資家が資本を集めて音楽NFTに投資する『ベンチャーダオ』が大衆化されている。これまでの特定メジャーアルバム会社の寡占ではなく、『コレクターダオ』という新しい形態のアルバム会社が市場に現れ、新しいファンモデルが登場するだろう」と展望する。

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