2024 年 5月 4日 (土)
ホームエンターテインメントウェブトゥーン日本漫画に酷似で連載中断…ネイバーウェブトーウンでまた盗作疑惑 (下)

日本漫画に酷似で連載中断…ネイバーウェブトーウンでまた盗作疑惑 (下)

ネイバーウェブトゥーンロゴ(同社提供)©news1

ネイバーウェブトゥーンのウェブトゥーン・ウェブ小説作家との直接契約率は、昨年10月現在で88%に達する。それほど、作家とじかにコミュニケーションを取っているということだ。盗作騒動の一次的な原因は作品を創作する作家にあるが、これを引き取って流通させるネイバーウェブトゥーンも責任を逃れることは難しい。

ネイバーウェブトゥーンは「ウェブトゥーンの不法サイト根絶キャンペーン」など、利用者の著作権認識改善をリードしつつも、自社プラットフォームの盗作作品はスクリーニングできていないという批判を受ける恐れもある。

◇増える作品、追いつかない人材…「人員拡充する」

こうした背景に「知的財産権(IP)の確保のために作品のラインナップを増やすことに集中し、管理の方は怠っていたのではないか」という指摘も出ている。

ネイバーウェブトゥーンの総連載作品は昨年5月20日の時点で約400だったのが、1年後には530に増え、その伸びは30%以上だ。

一般的に作品が増えるほど、内容を直接点検する側の負担は大きくなる。作品の盗作・内容適合性の有無は、専門担当員が一つ一つ点検してこそ確認ができるものだからだ。そうした担当員が、市中に流通しているすべての作品を把握できない、という現実的な問題もある。

結局、ウェブトゥーンプラットフォーム事業者のさらなる厳重な管理と再発防止対策が必要だという指摘を繰り返すしかない。

ネイバーウェブトゥーンは「専門担当人材をしっかり拡大してきたが、作品数の増加に間に合わなかった部分があった。今年は人材を積極的に拡充し、作品管理に問題がないように最善を尽くす」と語った。

ネイバーウェブトゥーンは再発防止に向けて読者参加委員会(仮称)を今年下半期に導入するという。同委員会は作品全般に対する意見を積極的に取りまとめる機構で、具体的な運営方式は現在検討中という。

©news1

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