
韓国京畿道城南市盆唐地区にある高層マンション(オフィステル)の共有スペースで、入居者の女性が「着用済みの下着やストッキング」を中古取引アプリを通じて見知らぬ男性らに販売していたことが分かり、住民の間で不安が広がっている。防犯体制が整い、女性入居者が多い物件だが、購入目的の男性が出入りする事態に発展。警察も「法的に強制制裁する手段がない」としており、安全対策の盲点として浮き彫りになっている。
JTBC「事件班長」などの取材を総合すると、情報提供者である20代の女性入居者は、24時間管理でセキュリティーが高く、女性に人気とされる物件に住んでいた。
女性はある日、共用スペースの宅配保管場所に、ストッキングの入った透明なジッパーバッグが置かれているのを発見。数日後にも同様の光景を目撃した。その後、エレベーターで不審な60代の男性と乗り合わせ、男性がこのストッキングを回収して立ち去る場面に遭遇したことで、建物内で「着用済みアイテム」が取引されていることを確信したという。
不安を感じた女性が物件の住民用グループチャットに共有したところ、入居者らは中古取引アプリで該当の販売者を特定。「素材が柔らかい」などの文言とともに、着用したストッキングや下着を出品している20代の女性入居者を見つけ出した。
女性は、出品されていた靴を購入する名目でこの販売者と面会し、「同じ建物の住民として不快だ。性犯罪につながる恐れがある」と抗議。販売者はその場で謝罪し出品を取り下げると応じたものの、後に「不快なのは分かるが法的には問題ない。今後は訪ねてこないでほしい」とメッセージを送り、別の中古取引プラットフォームで販売を継続していたことが判明した。
情報提供者の女性が警察に相談したものの、警察側は「現行法上、強制的に制裁する方法はない」との回答にとどまった。管理事務所が建物内に「中古取引の自粛」を求める案内文を掲示したが、何者かによってすべて剥がされるなど、事態は泥沼化している。
特に、過去に性犯罪の被害経験があるという情報提供者の女性は「安全だと信じて選んだ空間なのに、下着を買いに来る見知らぬ男性たちと鉢合わせる状況自体が恐怖だ」と訴えている。最近では、販売者の女性と一緒にいた男性から指をさされ「あの人か」と囁かれる場面にも直面しており、住民のプライバシー保護や安全確保を巡る議論を呼びそうだ。
(c)news1