2024 年 4月 24日 (水)
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マンション、キャンプ場…広がるターゲット [KWレポート] 配達ロボットが家に上がる日(5)

自律走行配送ロボットを確認するKTとキャンピングトークの関係者(写真=KT提供)(c)NEWSIS

自動運転技術は、人が歩くスピードに似た時速5キロ。比較的安全な自動運転ロボットサービスだ。事故の危険が大きく、莫大な投資が必要な自動車より、時間をかけずに普及するという見通しがある。

特に、韓国人の70%が住んでいるマンションの各戸に配送するためには、屋内外の環境をすべて考慮に入れた自動運転が重要になる。屋外走行サービスが本格化すれば、ロボットが売り場から食べ物を積んで注文者のいるところまで最適な経路で到達することができる。

◇共同玄関やエレベーターの問題

韓国最大のフードデリバリーアプリ「配達の民族」の自動運転配達ロボット「DILLY DRIVE」は2021年12月、世界で初めて、食堂からアパートの各世帯の玄関まで、ロボットで食べ物を配達するサービスを開始した。

2020年8月から現在まで、住商複合マンション団地である京畿道(キョンギド)水原(スウォン)のショッピングモール「アリウェイ広橋(クァンギョ)」では、4~6台の「DILLY DRIVE」が現在1240世帯を対象としてテスト運営中だ。

これまでロボット配達サービス商用化の足を引っ張ってきた共同玄関やエレベーター連動の問題は、モノのインターネット(IoT)技術を適用して解決した。

特に、入居者の安全のために配達バイクが進入できないようになっているアパートでは、配達ロボットを活用できる。

こうした大規模高級マンションの場合、配達員もバイクを降りて歩いて入ることになり、配達料が特別に必要となる。

入居者の立場からみても、配達ロボットを導入した方が、費用や安全面で魅力的だ。

◇リゾート・キャンプ場も対象

韓国の通信大手KTは今年、世界最大規模の移動通信産業展示会「MWC」で、コールドチェーンシステム機能を適用した新たな自動運転配送ロボットを公開した。

リゾートやキャンプ場を対象にした商品だ。

屋外自動運転ロボット事業を広げるため、キャンプ場予約プラットフォーム「キャンピングトーク」などとMOUを締結し、キャンプ場で配送ロボットサービスを提供している。

ソフトウェア企業「ニュービリティ」は自社配達ロボット「ニュービー(NEUBIE)」に通信大手SKテレコムが保有しているAIソリューションを統合し、自動運転ロボット配達市場を狙う。

2021年の仁川(インチョン)市延寿(ヨンス)区松島(ソンド)一帯から始まり、ソウル市瑞草(ソチョ)区、松坡(ソンパ)区などで、チキン、コンビニ商品、弁当などのモデルサービスを実施した。特に、昨年第4四半期(10~12月)からセブンイレブンとともに屋外自動運転ロボットを活用した都心のコンビニロボット配達サービスモデルを設計し、テストしている。

(つづく)

(c)NEWSIS

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