2026 年 5月 5日 (火)
ホーム社会「親しさの表現」が命を奪った…韓国・20代女性エンジニアを追い詰めた40代上司の“歪んだいたずら”

「親しさの表現」が命を奪った…韓国・20代女性エンジニアを追い詰めた40代上司の“歪んだいたずら”

JTBC「事件班長」(c)MONEYTODAY

韓国で、40代の職場上司から強制わいせつなどの嫌がらせを受けたと訴えていた20代女性が、自宅で死亡しているのが見つかっていたことが明らかになった。加害者の上司は強制わいせつや暴行などの罪で起訴されたが、初公判で「親しい表現だと勘違いした」として容疑を否認した。

JTBC「事件班長」によると、2024年4月、京畿道の半導体部品メーカーに機械加工エンジニアとして入社したバン・ユリムさんは、入社から8カ月後の同年12月、自宅で死亡しているのが見つかった。

バン・ユリムさんの携帯電話からは遺書とみられるメモが見つかり、40代の次長の被告から足で尻を蹴られるなどの嫌がらせを受けていたと記されていた。

メモによると、嫌がらせは入社から約1カ月後に始まった。被告は「女なのに、なぜ喉仏があるのか」「片手で持ち上げられるだろうか」などと発言し、首をつかんで持ち上げたほか、背後から膝裏を蹴って転倒させ、けがを負わせたとされる。さらに拳で鼻を殴る、腕を強くつかむといった暴力もあったという。

言葉による暴力も深刻で、「女に生まれたことをありがたく思え」「男に生まれていたら殺していた」などの暴言に加え、性的な発言も繰り返していたとされる。

バン・ユリムさんは同年10月、会社と労働当局に被害を訴えた。労働当局は、尻を蹴る行為や首をつかんで持ち上げた行為、セクハラなどを職場内の嫌がらせと認定したが、職場での完全な分離措置は取られなかった。バン・ユリムさんは「さまざまな嫌がらせがあったが、すぐに仕事を辞められない経済的事情で我慢して通っている」とメモに残していた。

その後、バン・ユリムさんは被告を暴行と強制わいせつで告訴したが、告訴から2カ月後に死亡しているのが見つかった。警察は当初、証拠不十分として事件を終結させたが、遺族が携帯電話の証拠をもとに検察に異議を申し立て、補完捜査を経て2025年6月に検察へ送致された。

水原地裁で開かれた初公判で、被告側は「事実関係は認めるが、強制わいせつや暴行には当たらない」と主張し、容疑を否認した。

弁護人は「思慮に欠けた行動で取り返しのつかない傷を与えたことを後悔している」としながらも、「荒い勤務環境の中での冗談やいたずらだった」と説明し、情状酌量を求めた。

被告も最終陳述で「軽率な言動を親しい表現だと勘違いしていた」と述べ、「性的羞恥心を与える意図はなかった」と主張した。

検察は懲役3年と5年間の就業制限命令を求刑した。

バン・ユリムさんの母親は「被告はこれまで一度も謝罪せず、法廷で初めて謝ったが、その後は逃げた。本当に反省しているなら直接謝るはずだ」と訴えた。

(c)MONEYTODAY

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