2024 年 4月 29日 (月)
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「孫を息子にしても良い」という最高裁判断、その理由とは?

大法院は原審破棄の判断を下した©news1

祖父母が「孫」を「息子」として養子に迎え入れられるか――これが争点になった裁判で、韓国最高裁(大法院)は23日、「養子縁組の許可を承認しない」として原審を破棄し、地方裁判所に差し戻した。最高裁は「要件を整え、それが子供の福利に合致するならば、許可できる」と判断した。

未成年のAさんは自身が生まれた直後に両親が離婚したため、生後7カ月の時から母親の両親の手で育てられた。母親は当時、高校生だった。Aさんは祖父母を本当の親だと思い、「ママ」「パパ」と呼んで育った。

祖父母は、Aさんが成長したあと、この実情を知ることになればショックを受けると心配し、生みの親の同意を得て、Aさんを養子として迎え入れられるよう裁判所に請求した。

だが裁判所は1、2審で▽生みの親が生存している▽養子縁組すれば祖父母が親になり、実母は母親であり姉になるため、家族内の秩序や親族関係に重大な混乱が生じる▽祖父母が孫を養育することに制約や困難があるのか――などと指摘。「将来、本人が真実を知り、受けるショックことなどを考えると、関係を隠すより、正直に話すことが本人には良いと見る余地が十分ある」として請求を棄却した。

ところが、最高裁は「養子縁組の要件を整え、それが子供の福利に合致するならば、養子縁組を許可できる」と原審破棄を命じた。

©MONEY TODAY

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